そこに雑草がある限り…

「なぜ山に登るのか」と問われ、登山家は「そこに山があるから」と答えたという。

では、「なぜ草をむしるのか」と問われたら、私は「そこに雑草があるから」と答えようか…(^^ゞ。

我が家は3方が道路に面している。

したがって、垣根も3面。

しかもその垣根が、街の景観指標に従って、2段になっている。

新緑が輝きはじめる、かぐわしき季節。

目に痛いほどの青葉が勢いよく芽吹いてくるのは大歓迎だが、同時にそれを上回るスピードで、雑草も伸びる。

垣根の根元も例外ではない。

春先に樹木に施した肥料を厚かましくも横取りしているのか、すでにヤブのような状態だ。

梅雨が来る前に、一度、除草しておかないと…。

…で、草むしりを始めたわけだが、もちろん息子が手伝うはずもなく、夫も膝が痛くてしゃがめないとの理由でノータッチ。

異様に長いヤブゾーンを、一人で黙々とむしり続けることとなる。

ついでに言えば、私は今、フルタイムで働いているので、草むしりに使えるのは、昼休みと終業後の日が暮れるまでの時間。

午前の片づけが済むやいなや、自宅に帰り、お昼ごはんをかっこんで、作業用の格好に着替え、時間がくるまで草むしり。(昼休みは2時間ある)

取って返して、午後の仕事。

終業と同時に車を飛ばして、太陽と睨めっこしながら、手元が見えなくなるまで、草むしり。

その後、ご飯の用意と洗濯。

…そんなことを1週間続けて、くたくたになったのに、まだ半分くらいしか終わっていない。

そこでSNSに弱音を吐いてみた。

弱音

そうしたら、優しいみなさんが、たくさんのいいね!とコメントを入れてくれて、なんだか嬉しくなっちゃって、元気復活、残り半分もやったるでーーー!という気持ちになった。

私がどんな場所をむしっているのかというと…。

草むしり

アゼリアの根元に手を突っ込むと、鋭い枝が容赦なく、突き刺してくる。

もちろん長袖を着ているが、シャツの生地などあっけなく貫通。

私の腕は、機嫌の悪い猫と一戦交えた人の腕みたいになった。

名誉の負傷のご褒美はこれ。

草むしり

やっぱり、やっただけのことはあるなーーと思う。

だけどふと視線を上に向けると、嗚呼とため息が出る。

草むしり

まだまだまだまだまだ続きそうだ。

外周だけでなく、内側もヤブ。

草むしり

外からは見えず、ほとんど誰も通らない北側だけれど、放置は…できないな。

…で、ここも黙々と。

草むしり

真ん中に残してあるのは、クリスマスローズの株。

植えたわけではなく、元々ある株から種が飛んで、自然に生えてきた。

すっごく邪魔な場所をわざわざ選んでくれたようだが、私はクリスマスローズ普及協会石川支部長に就任してもいいと思うくらい、クリスマスローズが好きなので、もう好きにして…と自然繁茂を許した。

ちなみにクリスマスローズは、ローズとはいってもバラ科ではなく、キンポウゲ科の植物。

とても丈夫で、環境さえあえば、勝手にどんどん増殖する。

クリスマスローズ

さて、今回の草むしりを始めてから、2週間半になるが、ここまでで45リットルのゴミ袋、15個分の雑草をほぼ一人で片づけた。

ほぼ…というのは、日曜日に夫が、しゃがまなくてもできる場所を1袋分、手伝ってくれたから。

草むしり

車庫の屋根に積もった落ち葉の掃除もしてくれた。

連日の草むしりで、満身創痍な妻を可哀そうと思ってくれたようである。

(虫に刺された足が、通常の2倍くらいに腫れたし、アゼリアの破片が鎖骨上の皮膚に刺さって、切開した(^^ゞ)

おそらくあと3袋くらいで、コンプリートすると思う。

…が!

最初に手を付けた場所に、すでに新たな雑草が生えている。

やっほ~~、また来たよ…って、悪びれる風もなく。

なんてこった!これはエンドレスゲーム?

この記事を書いた人

Chikako

金沢市在住。バラとコーヒーとコーギーが好き。
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