子どもには「家に帰るまでが遠足」と言うけれど、では大人の旅行の場合は?
大人は家に帰りついて、ほっとしてひと風呂浴びて、家族にお土産を渡し、スーツケースの中身を出して、汚れ物は洗濯し、スーツケース自体をきれいにして仕舞って、初めて旅行が終わるのだと思う。
かつての私は、当面必要な物だけを取り出して、中身が半分入ったスーツケースを長い間、放置していた。
畳の上にパカンと口を開けたスーツケース。
違和感むんむんではあるが、非日常に使う物たちなので、別段困りはしない。
見て見ぬふりをしていた。
でも、それってよくないなぁ…と、断捨離を極めるにつれて、自分で思うようになった。
今は、帰ってきたら、その日のうちに、疲れ果てていたら、少なくとも2~3日中には、スーツケースを片づけるように心がけている。
そしてね、以前は気にも留めなかったことだけれど、片づける時にスーツケースの汚れも落とすようになった、…ごく自然に。
特に飛行機に手荷物を預けた場合、手元に戻ってきたスーツケースに、けっこう汚れていることが多い。
こんな汚れがいっぱいついてくる。
真っ白だったスーツケースが、一体どうしたらダルメシアンみたいになってしまうのか。
その昔、搭乗した機内から見たことがあるが、係員たちが荷物積載口にスーツケースをぼんぼん投げ入れていた。
あんな風に扱われるのであれば、あちこちぶつかって、汚れや傷がつくのは当然だ。
頑丈なスーツケースが割れたりするケースもあるのだから。
…でも、ベルトコンベアに擦れたような、この手の黒いシミは簡単に落とせるのだ。
使うのはメラミンスポンジ。
水に濡らして、黒い汚れをこするだけでOK。
ではやってみよう。
少~~~し跡は残るが、遠目には分からない程度にはきれいになる。
目立つ汚れを落としたら、全体を乾拭き。
アルコールで拭く人もいるらしい。
忘れちゃいけないのが、コロコロのタイヤ部分。
あちこち転がされて、どれだけ汚れていることか。
これは意外と盲点で、このまま仕舞ってしまう人、けっこういるかもしれない。
水拭きでもいいかもしれないが、私はシャワーで洗っちゃう。
本体のジッパー周りは濡らさないよう、気を付けながら。
台所の中性洗剤を使用して洗う。
しっかり乾かしてから、クローゼットへ。
今回はお疲れ様。次の旅行も一緒に楽しもうね…と願いを込めて。
これで大人の旅は終わりとなる。(…と思う)