北欧の旅2025⑪ ヘルシンキ/深夜の追いかけっことスカンディックグランドセントラルヘルシンキ

ホームから滑り出して行く列車を、なすすべもなく見送る。

電車組の3人はどちらかというとおっとり組で、取り残された3人はチャキチャキ組。

電車の終点が目的地のヘルシンキセントラルステーションなのは不幸中の幸いで、降りる駅が分らないことはないはず。

とりあえず「終点で下車して、自力でホテルに行って。ホテルは駅に隣接しているから」とLINEにメッセージを入れた。

深夜の追いかけっこ

では私たちはどうやって追いかけようか。

終電だと思っていた電車は終電ではなく、待っていれば次の電車が来る。

でもそれは30分後。

できるだけ早く合流したい。

ならばタクシーしかない! 

目を見合わせた瞬間に、合意に達する3人。夜中なのに、アドレナリンが体内を駆け巡る。

さっき下りてきた長~~~~~~いエスカレーターのすぐ隣に、直通エレベーターを発見。

キャリーをゴロゴロ引きずりながら飛び乗って、地上へ向かう。

エレベーターの中で、Uberでタクシーを呼び、構内表示を目で追いながら乗り場へ走る。

気が気じゃなかった。

6人分の電車のチケットは私のカードで決済したが、現物は手元になく、電車組も支払い済みであることを証明できない。もし車掌さんに咎められたら・・・、ちゃんと弁明できるかな。

後から現地の人に聞いた話では、チケットはネットかICカードのパスで買う人がほとんどで、券売機を使う人はまれ。おそらく用紙切れだったのでは・・・だって。そんな理由ーーーー?😲

タクシー乗り場で待っている時、4社のタクシーが会社毎にきっちり並んでいることに気づいた。

Uberタクシーが入ってこれるスペースが、どこにもない!

スマホ画面を確認すると、呼んだタクシーは空港に到着寸前だ。

待ち合わせ場所、違うかもしれない。

そこら辺にいる人を捉まえて、Uberタクシーの乗り場を聞いてみると、建物の反対側だという。

きゃ~~~、みんな、走れ~~~~!🏃🏃🏃

・・・今こうやって振り返ってみると、私ってこういうとこ、あるよな~~と思う。

私より大きなスーツケースを転がしながらついてくる二人のことを、全然気にせず猪突猛進。回りのことが見えていない。

呼んだタクシーを見つけることだけに全集中して、突っ走ってしまう。

焦ったり、余裕がなくなったりすると、こういう傾向が出てくるなと反省。

で、くだんのタクシーは、私たちより先に到着して、ちゃんと待っていてくれた。

陽気な運転手さんで、他のメンバーとはぐれてしまったことを話すと、駅からホテルは迷いようがないから大丈夫と慰めてくれ、夜中の道をかっ飛ばしてくれた。

30分ほどでホテルに到着。星(Uberの評価)とチップをよろしくね💕・・・とウインクとともに去って行った。

スカンディック グランドセントラル ヘルシンキ

ヘルシンキで3泊するのは、スカンディックグランドセントラルヘルシンキ。

夜なので、辺りの様子がよく分らないけれど、運転手さんがここだと言った入り口から中へ。

玄関ドアは高さ3メートルはありそうな、巨大な観音開き。

最新式な感じはしなかったので、押し開けようとしたら、すっと自動で開いた。

これはすごいと思ったけれど、ドア前に5段ほどの階段があって、自力で上らなければならない。

荷物が重くても、私たちは引っ張り上げることができるが、身体の不自由な人や高齢者はどうするんだろう。福祉先進国だよね、ここ?

ブルーが基調のホール。この右手にレセプションがある。

ドキドキしながら右に曲がると・・・。

(O_O)(O_O)(O_O)(O_O)(O_O)

いたーーーーーーっ!

(≧∀≦)(≧∀≦)(≧∀≦)(≧∀≦)(≧∀≦)

小1時間前に、生き別れになった懐かしい3人が。

よかった~~。無事に着いてた。気が抜けて、その場にへたり込みそうだった。

抜け殻みたいになりながら、6人で順番にチェックイン。

すでに日付も変わっていたので、早々にお部屋に向かう。

あら、素敵なお部屋。

そんなに広くはないけれど、天井が高いので圧迫感はない。

バスタブはないが、洗面所はきれい。

このホテルは歴史的建造物の中にあるクラシカルホテルなのだが、水回りなどは機能的にリノベーションされていて、古きと新しきが美しく融合していて、ひじょうに居心地がよい。

荷物を置いて、カーテンを閉めようと窓に近づいた。窓外には・・・

なんと、電車!

そう、ホテルの建物と電車のホームがぴったりくっついているのだ。まさに地続き😲

電車組の3人もこのホームに到着したはず。

わあ、なんかワクワクしちゃう。(私は乗り物が好き)

デスクの上には、赤い耳栓。

電車がうるさかったら使ってね・・・ということらしいが、むしろ私は嬉しいかも。

ずっと電車を眺めているのも楽しそうだけれど、明日は早いので、おやすみなさい。

今日は疲れたね。

昼間に写したホテルの正面。

すっと滑らかに開く、重たそうな玄関ドア

北欧の旅2025⑫へつづく

この記事を書いた人

Chikakoプロフィール

Chikako

金沢市在住。バラとコーヒーとコーギーが好き。
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