開かずの間ってのがあるけれど、我が家には開かずのカーテンがありました。
それは主寝室のカーテン。
寝室は2階の西向きの部屋。
同型の窓が三つ並んでいて、窓の下ぴったりにベッドが置いてあります。
これが一番広く部屋を使える配置なので、この家に引っ越してきて24年、ベッドの位置を変えたことはありません。
ですがこの配置だと、ヘッドボードが邪魔で、カーテンが開けにくいのです。
使いにくいと使わなくなる、開けにくいと開けなくなるのが、人間の常。
いつしか寝室のカーテンは窓1個分しか開けなくなりました。
どうせ夜しか使わない部屋。暗くなれば、またカーテンを閉めるわけだし…。
カーテンを全開にしなくたって、端っこをちょこっと開ければ、明かりは入るし、それでいいか…。
最近、某所で断捨離マラソンをやっていて、枕元のお題の回に、ベッド2台とナイトテーブル1台を残して、すべて撤去しました。
そうしたら掃除をしたい気持ちが、ムクムクとわき上がってきたのです。
そう、片づけが終われば、掃除が待っています。
寝室は我が家で唯一、カーペット敷きの床。
色もベージュなので、埃が溜まっていても目立ちません。(目も悪いし…)
しかもベッドという大物家具があるため、掃除は億劫な場所。
ところがモノが最小限になったことで、普段はどこか遠くに旅に出ているモチベーションが戻ってきました。
重いベッドを移動させながら、ルンバを3回走らせました。
その都度、ルンバのお腹が満杯になります。
どんだけ~~~!…と思わずIKKOさんになってしまうほど。(^^ゞ
ルンバが床を駆け回っている間、私は窓枠や電気の傘やクローゼットの扉を拭き上げて、ガンガン掃除をしました。
そうすると明らかに、氣が変わったことが分かります。
なんというか、肌で感じるのです。
清々しさが増す中で、ふと私に降りてきたインスピレーション。
ベッドの配置、これでいいの?
そこで物は試しと、ベッドを180度逆向きにして、窓から離しました。
これで3つの窓のカーテンが、開けやすくなります。
そ・れ・ど・こ・ろ・か!
遠くに薄っらとですが、海が見えたんです!
もしかしてこの寝室は、我が家で一番眺めがいい部屋なのでは?
でも24年の長きにわたり、そのことに気づきもしませんでした。
今は朝からカーテンと窓を全開にして、たっぷりの陽光と風を入れています。
日中、用もないのに行ってみたりする部屋になりました。
なぜって、…気持ちがいいから。
私は晩年は海のそばで暮らしたいと、ずっと思っていました。
でも、今すでに、海が見える家に住んでいます。
…ずっと知らなかっただけで、願いは半分叶っていたのかも。(すぐビーチに行ける距離がいい)
幸せの青い鳥は遠い外国ではなく、足下にいたっていうアレですね。
…でもハワイはまた行くぞ。(^^ゞ