5月末から6月にかけては、春バラの最盛期。
公園やお店の前や民家の垣根に、たくさんのバラが咲いていて、思わずウフフ…と笑みがこぼれます。
我が家の庭にも、神が創りたもうた美しい花たちが、薫風の中、咲き誇っています。
レオナルド・ダ・ビンチが咲きました。
地植えにしてから10年くらいでしょうか。
バラは本来、とても手がかかる植物ですが、レオさまは冬の剪定と施肥くらいで、毎年、株からこぼれんばかりに花をつけます。
初心者にお勧めのバラです。
花径は中輪ですが、ゴージャスです。
まぶしいオレンジ色のサハラ’98。
このままの姿を保つかと思いきや、1週間たったら、まるで別のバラ!
こんなにも表情が変わるなんて…。
いくつもの顔を持つところが、バラの魅力でもあります。
そして玄関前のアイスバーグ。ますます元気です。
帰宅すると、その爽やかな姿と優しい香りで迎えてくれます。
これも手間いらずのバラで、夏の盛りも絶え間なく咲きます。
チュウレンジバチの青虫が付きやすいのが玉に瑕。
朝の光の中で、神々しいまでに美しい…。
我が家にはもうひとつ白バラがあります。
アイスバーグほど、花付きはよくありませんが、凛々しい花を咲かせます。
新雪という名そのままに、純白のあで姿。
花持ちはあまりよくなくて、2~3日で散ってしまうので、短い逢瀬となります。
アプローチの特等席に陣取っているのは、つるヒストリー。
後から後から咲く…と言うので、植えてみたけれど、3年間、まったく花をつけず。
このまま咲かないつもりなら、抜くよ!…と脅した翌年から、こんな愛らしい姿を見せてくれるようになりました。(飴と鞭?)
弱点は、葉っぱが黒点病にやられやすいところでしょうか。
空に向かって、どこまでも伸びていきそうです。
ピンクのお姫様は、ナエマ。
今年、縦方向ではなく、水平に誘引したら、いっぱい蕾が上がりました。
ナエマの由来は、ゲランの香水です。
それほどまでに、香りがよいバラということ。
胸いっぱいに芳香を吸い込むと、その甘さにクラクラします。
魅力的な姿と香りで、道行く人たちを惑わす小悪魔です。
ヒストリーの足元には、直径3センチくらいのミニバラ。
2年前、農協婦人部の講演会でお土産にいただいた鉢を地植えにしました。
小さいけれど、妖精みたいなかわいらしさです。
これはバラではなくて、シャクヤクです。
その名もシャーベット。
触れたら溶けてしまいそうな花びらが、風に揺れています。
以上、我が家のお庭の現場レポートでした。