北欧の旅2025① 旅立ち

「ねえねえ、この夏、北欧に行かない?」

唐突に誘われたのは、4月半ばだったと思う。

まるでスタバに行こうよ~~みたいな軽いノリだった。

私の最初の反応は、笑ってごまかす・・・。😅

検討するまでもなく、無理だと思ってしまっていた。

北欧はもはや地の果て、限りなく遠い場所。

ムーミンとマリメッコとオーロラくらいしか知識はないし、私の人生に縁があるとは考えたこともない。

しかもお盆前の10日間。

きっと仕事がめちゃめちゃ忙しい上に、子どもの夏休みで、スタッフも休みを取るはずだから、マンパワーが手薄になる。

だけどチャンスというのは、こういう何気ない風を装って、やってくるものだ。

スルーするのも、手を伸ばして掴むのも自分次第。

それから3週間、もう断ったつもりで過ごしていたが、北欧という言葉が、常に意識に引っかかっていた。

無理と思いつつも、北欧ファンってわけでもないしと自分をごまかしつつも、気になるのはどうしてだろう。

この旅はきっと大きなきっかけになると、私はどこかで知っていたのだと思う。

「どうするの?」と最終確認された時、私は覚悟を決めてバンジーを飛んだ。

手作りの旅

 YESと返事をした時点で、出発まで3ヵ月を切っていた。

それなのに航空券もホテルも、旅程さえも決まっていない。

しかも旅行会社に丸投げするのではなく、この人たちは自力でプランを練ろうとしている。

決まっているのは8月1~10日の日程で、フィンランドとノルウェーに行くということだけ。

どこの街に行くのか、どんな移動手段を使うのか、どんなホテルに泊まりたいのか、なにをするのか、なにを見るのか、予算はどのくらいにするのか、全てが白紙からのスタートだった。

旅行の手配に慣れた人・・・、いないかも😅

メンバー8名は日本中に散らばっているため、打ち合わせはZoomとメッセンジャーだけというもどかしさ。

それでも少ない知識を絞り出し、それぞれの特技を生かしあいながら、旅行会社に指定の飛行機とホテルを押さえてもらい、現地のオプショナルツアーを調べて予約し、滞在する3つの街の情報を集めた。

このためにどれだけブログを読み漁り、Youtubeを観まくっただろうか・・・。

ドタバタしているうちに、諸般の事情からメンバーは2人減って6名となり、やがて運命の日を迎えた。

成田空港から出発

出発は8月1日の深夜、成田空港から、フィンエアーでヘルシンキへ。

私はJAL大好きっ子なのでJALを基準に考えちゃうが、外国の航空会社で驚いたのは、座席指定が有料なこと。

しかもプレエコだと、1万円近くする。😲

でも13時間の長旅、知らない人に挟まれて過ごすのはちょっとね・・・とうことで、1万円払って指定した。

出発の3時間ほど前に、各地からメンバーが成田の第2ターミナルに集まってくる。

ネットでは顔をあわせているが、実際に会うのは初めての人もいた。

旅は道連れ世は情け。

10日間、どうぞよろしく💕

ファインエアーでヘルシンキへ

ヘルシンキはすごく遠いイメージがあるが、直線距離だと日本から一番近いヨーロッパだ。

ただし現在はロシア上空を避けて飛ぶため、まず北上してロシアとアラスカの間のベーリング海峡を抜けて北極海に入り、北極点上空を通過後に南下してヘルシンキという航路を辿る。

機内で北極点通過証明書なるものを、いただく。

プレミアムエコノミー席で貸し出される毛布やネックピローが、マリメッコデザイン。すでに飛行機の中からフィンランドだ。

夕食1回と朝食1回が供された。

成田で焼きそば食べてきたばかりなんだけれど・・・。

プレエコの夕ご飯↓

「チキンorビーフ?」ではなく、「チキンorフィッシュ?」だったよ。

朝ご飯↓

ヘルシンキ空港で乗り継ぎ

ヘルシンキ・ヴァンター空港に到着。

でも2時間後の飛行機で、オスロへ向かうので、あまり時間はない。

Arrivalsではなくて、Transferのほうね。

成田で預けた荷物を受け取る必要はないけれど、ここでいったん入国審査。

気をつけていたつもりだったのに、封の開いたペットボトルを持っていたり、100㎖以内の液体をジップロックに入れていなかったりで、思いの外、検査に時間がかかった。

空港内になにか飾ってあったので、なんだろう・・・とよく見ると、古い剣だった。う~~ん、いかにも北欧。

早朝だったので、ほとんどのショップは開いていないけれど、ムーミンショップとかムーミンカフェとか、立ち寄りたい場所がいっぱい。ここは帰りのお楽しみ。

オスロへ

最初の目的地は、ノルウェーの首都オスロ。

ヘルシンキからは、飛行機で20分?・・・と勘違いしたけれど、時差があるので実際は1時間20分のフライト。

オスロ・ガーデモエン空港に到着。

オスロ時間では朝の8時。でも体内時計はお昼の3時。なんか変な感じだ。

ヨーロッパでは、トイレも有料な場所があるというので、少しキャッシュも必要かと両替をしようとしたら、通りかかった日本の人が(多分オスロ在住)、どこに行っても電子決済でOKだから、両替は必要ないと教えてくれた。

神? この人、北欧の女神?

旅行者はよく分らないから、空港で両替しがちだけれど、空港の手数料はお高い。

彼女の助言に従って、キャッシュレスで行動してみたが、困ったことは一度もなかった。

少し両替しちゃった分は、チップに使ったよ。(基本的にチップは必要ない国だが、よいサービスや親切に対するお礼はしてもよい)

小腹が空いたので、空港のカフェでクロワッサンやサンドイッチとコーヒーでエネルギー補給。

・・・が、ちょっとした軽食なのに3000円くらいして、物価の高さという北欧の洗礼を受けた。

あんなに下準備をしたつもりだったのに、この後どうするかを誰も分っておらず、作戦会議とあいなった。😅

北欧の旅②へ続く

この記事を書いた人

Chikakoプロフィール

Chikako

金沢市在住。バラとコーヒーとコーギーが好き。
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