ハワイ島旅行記、つづきます。
初日、ホテルにチェックインした時、話しかけてきたスタッフがいました。
ちょっと失礼な話ですが、その方の第一印象は、屋敷しもべのドビー。(ハリー・ポッターのキャラクター)
なんでかしら…と思ったら、声の調子と話し方がよく似ているのです。
遠いハワイで出会ったドビー。
瞬時に親しみを感じました。
そのドビーが勧めてくれた、ホテル内で月曜日と水曜日に開催されるサンセット・ルアウショー。
予約をしてくれると言うので、お願いしました。
夕方、陽が傾いてきた頃、お客さんが集まってきます。
10人掛けの円卓が12個ほど。最高収容人数400人とありますから、今はオフシーズンなんですね。
飲みほがついているので、ドリンクテーブルで、それぞれ好きな飲み物を頼みます。
半袖でいるには肌寒く、私たちはパーカー持参。念のために持っていったパレオも役に立ちました。ハワイといえども、夜は冷えます。
同じテーブルには、山口からいらした母娘連れとバーモント州からのファミリー。
山口の母娘は、娘さんが私の年代。親孝行だな~~~。
バーモント州からのファミリーは、お母さんが放射線科の医師で、5日間に及ぶ学会に出席、つまりお仕事で、眼科医のお父さんと娘さんはバカンス。
娘も医療関係の学校なので、日本の認定制度などについて聞かれました。
「血を見たくない」と言う娘に、「なら、断然放射線科よ!」とリクルートされていました。(^^ゞ
しばらくすると、イム(Imu)を掘り出すとのアナウンス。
イムとは、地面に掘った穴に熱した石を並べ、食材を乗せて蒸し焼きにするハワイ式のかまどです。
この日の朝9時に仕込んだ食材を、お客さんの目の前で掘り出します。
屈強なハワイアンが地面をザクザク。
土の中から現れたのは…。
丸焼きになった豚さん。
これはほぼ骨の部分で、お肉はすでに切り分けられ、金属のパンに入った状態で蒸されていました。
豪快ですね。たっぷり塩が塗り込んであります。
そしてお待ちかねのディナー。ビュッフェ形式です。
どれも美味しそうです。少しずつでいいから、全部食べてみたい!
↓真ん中のお肉が先ほど掘り出した豚さんです。こんなに小さくなっちゃって…。紫のペーストは、ヤムイモのポテトサラダ。
肌寒い中でずっと待っていたので、みんなお腹がペコペコです。
食事をしていると、程よく日も暮れて、ルアウショーが始まります。
残念ながら、この日の夕焼けは、しょぼかった…。
暗いので、写真がとっても下手くそです。
フラは言うに及ばず、タヒチやフィジー、サモアなど、ポリネシアの島々の特徴的な踊りが披露されます。
途中、ほら貝を吹く対決があったり、誕生日の人を祝ったり、新婚さんをはやしたてたり、一番長く続いている夫婦を紹介したり、お客さんも一緒に盛り上げていくスタイル。
一番ベテランの夫婦は、結婚59年だったかな。20歳で結婚したとして、今79歳?結婚したカップルの2組に1組が別れると言われるアメリカに、こんな人たちもいるんですね。尊敬~~!
長続きの秘けつをインタビューされて、ご主人は”Work hard”(努力)と答えたのに対して、奥様は真顔で”Jewelry”(宝石!)と即答して、会場は爆笑の渦。
舞台で愛の踊りが披露される中、司会者にうながされて、幾組ものカップルが踊り始めました。
私たちのテーブルのすぐ横では、かなりご高齢カップルがムードたっぷりに踊っています。若い頃は、たっぷりしたスカートにポニーテールで、ツイストとか踊ってたのかな。
ショーも終わりに近づいた頃、ダンサーたちがバラバラと客席に降りてきました。
なにをするのかと思ったら、お客さんを舞台に連れ出しています!
そして胸筋ムキムキのダンサーが私の前でぴたりと止まり、さあ!と言わんばかりに手を出しました。
ひょえ~~~、私?
有無を言わさぬ感じで舞台に連行され、こういう風に踊れと、両腕を高く上げたまま、腰をぐるぐる回します。あのベリーダンスみたいなやつ。
見よう見まねでやってみるも、もっとセクシーにと注文が入ります。
客席からは、歓声と指笛の嵐。
え~~い、旅の恥はかき捨てじゃ!…と、体を密着させて、思いっきりクネクネやってやりました。どうだ!
写真?もちろんありませ~~~ん(#^.^#)
飲んで、食べて、大騒ぎして、そのまま部屋に戻れるのって、楽ちんです。
明日も予定はないけれど、むしろそれががいいんじゃないか…と思い始めた2日目の夜でした。
P.S. 楽しかったよ、ドビー。ありがとう。
つづく。