ずいぶん古い歌なんだけれど、なぜか今、マイブーム。
通勤の車内で、何度もリピートして聞いている。
松任谷由実の【あの日に帰りたい】は、1975年10月に東芝EMIからリリースされた。
私がこの歌に出会ったのは、中学2年生の頃。
当時、流行の歌にあまり興味がなかった。
松任谷由実は、まだ荒井由実として活動していたが、私はその名も知らない。
父が亡くなり、延岡から金沢の中学に転校してきた。
転校先の学校では、帰りの会で、その月のテーマ曲をみんなで歌う。
それが【あの日に帰りたい】だった。
初めて耳にする曲。メロディも歌詞もあやふや。
泣きながらちぎった写真を~~の、「写真を」の所のメロディを間違って覚えてしまって、なかなか修正できなかった。
まだ幼くて、青春の後ろ姿どころか、青春もよく分からない。
荒井由実が歌う、あの頃の私に戻って、あなたに会いたい…の意味なんて、ちんぷんかんぷん。
分かったような顔をしてはいたけれど…。
だけど、あの時、声変わり真っ最中の同級生たちと歌った【あの日に帰りたい】は、どこか特別な歌になった。
この歌を聴くと、いつも心がトクンと鳴る。
今なら、少しは分かるかな…。
あの日に帰りたい気持ち。