一世を風靡したアナと雪の女王。そのモデルとなったお城が、徒歩圏内にあるという。
あいにくの雨だけれど、まずはそこ行ってみよーーー。
アーケシュフース城
道は基本、石畳。風情はあるが、ちょっと歩きにくい…。
だけど見るモノすべてが珍しく、ウインドウをのぞいたり、レストランの看板をチェックしたり、キョロキョロしながら歩く道も、また楽し。

街に花がいっぱい。短い夏を追うように、市民は花を愛でるのかもしれない。

城へと続く重厚な門をくぐると…。

また石畳だった…

これがアナ雪のモデルになった、アーケシュフース城。
城といっても白亜の城ではなく、雪国の堅牢な城塞。
1299年に創建され、17世紀に改装された姿がそのまま今に残る。
城内にも入れるが、有料で100ノルウェークローネ。
ノルウェーはEUに入っていないので、通貨は独自のNOK。(1NOKは、15円くらい)
見学してもよかったんだけど、なんか城内が暗いのと蒸し暑いのとで、パスしちゃった。
雨も止まないし、一人が疲れすぎていたので、いったんホテルに戻ることにする。
途中、コンビニで水や歯磨きを調達。なんでもイチイチ高くて、円換算するのが怖くなる。
お疲れなメンバーはホテルで休ませ、まだ元気な5人は、アーケル・ブリッゲに行ってみることにした。
ここは赤レンガ造りの建物が並ぶ、海沿いのお洒落エリア。
距離感がつかめないので、おっかなびっくりUberでタクシーを呼んでみた。
日本と同じ要領で使えたよ。
アーケル・ブリッゲ
タクシーはものの5分で目的地に着いた。

海沿いに続くボードウォーク。路面店はほぼレストラン。

様々なタイプの船が係留されている。

北欧の人はアイスクリームが好きらしい。あら、奇遇ね、北陸の金沢はアイスクリームの消費量が日本一なの。

これはフローティングサウナ。
ボートがサウナになっていて、温まったらそのまま海に飛び込むスタイル。豪快~~。

なんのタイトルもついていなかったけれど…、躍動感があって、いいよね。
ふと目をあげると、対岸にさっきまでいたアーケシュフース城が見える。
こちらから見たほうが、雰囲気がある。バックが青空だったら、もっときれいだったろうと思う。
北欧は年間300日くらいは雨…という不吉な情報が、脳裏をよぎる。

私が写真を撮っている間に、他の人たちはレストランを探していた。
店先に掲示されているメニューはノルウェー語が多く、英語があっても字が小さすぎてよく見えない。
…で、テラスのお客さんの料理を横目でのぞいて(めいわく)、アレがいいと決めたお店がこちら。

シーフードの店らしい。
「あっちのお客さんが食べてた、山盛りシーフードが食べたい!」
ええ~~、どれだ、どれ? シニアグラスをかけて、メニューを読む。
Seafood Platter。
海鮮の盛り合わせ、たぶん、これだろう。
でも控えめな日本人の胃袋に5人前はきっと無理。
盛り合わせは3人前にして、ムール貝を2皿とバケット、そしてシャンパン。
おやつのつもりが、がっつり行くらしい。

Seafood platter 3人前。

ムール貝一皿は、なんと鍋ごとやってきた!
しかも私たちは欲張って、アジアンテイストとココナッツミルクの2種類も頼んでしまった。食べきれるかな。

実はこの日は、バースデーガールが一緒にいる。
アーケシュフース城で買ったカチューシャをつけてもらって、ささやかにHappy Birthdayを歌う。
シャンパンで乾杯して、お誕生日と旅の始まりを祝し、そして蟹。
蟹を食べる時、無口になるのは、日本も外国も同じみたい。
黙々と殻をむき、黙々と口に運ぶ。
シャンパンのグラス越しに表を見ると、しとしと降る雨の向こうに外国の風景。
ここにきてやっと、北欧にいるんだなぁ…としみじみ感じ始める。
絶対無理だと思っていたのに、無理じゃなかった。
YESの決断が、こんな所まで私を連れてきた。
様々な話題が飛び交う中、あるセリフに対して「それは本当ですか?」とつい合いの手入れてしまった。
私たちは実は心の勉強を続けている仲間で、「それは本当ですか?」は仲間内でよく使う、ビリーフに向き合う時の言葉。
私は軽い冗談のつもりだったのだけれど、なんと、そこから、本当にセッションが始まってしまった…。
お師匠さまの鋭すぎるスーパーバイズもあり、ほんの20分ほどではあったが、きちんと着地点まで到達するセッションとなった。
すごい旅だな、これは。
異国を見て、歩いて、触れて、味わいながら、縮こまった感性の翼を広げ、楽しいや嬉しいで自分を満たし、なおかつ、今私たちが一番大事にしていることの学びを深める、この仲間たちと。

途中、バケツをひっくり返したような雨が降ってきた。
かなり丈夫そうなオーニング(日除け)を突き破らんばかりの激しさに、相手の声も聞こえないし、テーブルにまでしぶきが飛ぶ。
ちょうど私が母親業を頑張っていた頃の話をしていた時で、お母さんだから頑張らなくちゃ、お母さんだからくじけてはいけない…と、折れそうな心を奮い立たせていたと言い終わるか終わらないかのタイミング。
路面からもあふれた水が流れ込んできて、店員さんに促されて、あわてて店内に避難する。
「泣きたかったけど泣けなかったChikaちゃんの代わりに、今、空が泣いてるね」
「こんなにいっぱい泣きたかったんだね」
そうなのかな、まさかね、え~~、でも、北欧の旅が現実になってるんだから、そんなこともあるかもね。

ほどなくして、花火のついたデザートが出てきた。
先ほどのHappy Birthdayを聞いていたお店の人からの心づくし。
なんか、いろいろなことが沁みる夜だった。(…明るいけど)
北欧の旅④へつづく