沖縄在住の青年実業家のつぶやき。
嘘つきを許せないですか?
大人になるって、嘘つきを許すことですよ。
どんな背景でどんな状況で出てきた言葉かは分からないが、あーーー、本当にそうだな・・・と思った。
ただし、嘘つきとは、故意に虚偽を述べる人のことではない・・・、私の中では。
そんなのは論外で、小さな子どもならまだしも、大人の所業ではない。
私にとっての嘘つきとは、以前の言葉をひっくり返す人のことだ。
いや、だった・・・と訂正しておこう。 昔はメクジラ立てていたが、今はけっこうスルーできるようになったから。
いわゆる”嘘つき”に対して厳しい人は、一定数いる。
1ヶ月前は、確かに○○だと言ったのに、今の言葉は、矛盾するよね?
1年前は△△とどや顔で説いてたけど、今は真逆の意見なの?
あれ?5年前に言ったこと、もう忘れた?
言質を取る・・・、つまり人の言ったことをいつまでもしつこく覚えていて、それが永遠に続くと思っている。
『人は変化する』ことを、認めない。
・・・そんな態度。
子育ての場面でも、夫婦の会話でも、学校でも、職場でも、師弟関係でも、友人関係でも・・・、よく出てこない、そんな態度?
『あの時、○○って言ったよね!』
だけど、これ、自分が言われると、けっこうキツい。
だって、人は変化する生き物だから。
1ヶ月前に○○だと思っていたことは本当だとしても、時間が経って気持ちが変わることなんて、いっぱいある。
モノとの関係性で考えれば、分かりやすいかな。
店頭で見つけた、素敵な夏のワンピース。
これよ、これ!私の好みにドンピシャじゃない。こういうのを探していたのよ!
大喜びで手に入れて、毎日のように着倒して、とってもハッピーだった。
だけど秋がきて、衣替え。
再び夏が巡ってきた時に、ふと感じる違和感。
前の夏ほどときめかない・・・。
そんなに毎日、着たいとも思えない。
どうして?
それは、ワンピースが変わったわけじゃない。
自分の気持ちが変わったのだ。
だって人は変化する生き物だから。
日々、いろいろな刺激を受けて、考えて、感じて、どんどん進化していく。
こっちのほうがいいな・・・と思う情報に、常にアップデートしていく。
たかが着る物の好みですら、1年で変わってしまう。
ましてや思考や感情だったら、なおのこと。
意見や言葉や主張が変わることは、悪いことではない。
そういうものなのだ。
問題は、それを受け入れられない頑なさ。
相手の言質を取り、それに固執するのは、変わることを許せない自分の心の裏返し。
なんで変わるのが許せないのか、・・・そこにきっと貴方のブロックが隠れているよ。
自分だって、日々、変化している。
変わっていくのは止められない。
それは『嘘』ではなくて、単なる変化なのだ。
大切なのは、今、この瞬間の貴方、そして私。
今、この瞬間、感じていること、そして考えていること。
昨日と全く違うことを言う人に出会ったら、カリカリしないで、つぶやいてみよう。
『これは嘘じゃなくて、変化なんだ』・・・と。
そして、しなやかに受け入れてみよう。
相手の変化を・・・、そして自分の変化も。