憧れの人はいますか?
なぜその人に憧れるのですか?
多くの場合、憧れの人は自分が欲しいと思っている特性を備えています。
職業だったり、家柄だったり、ルックスだったり、学歴だったり、スキルだったり、結婚相手だったり、経済力だったり、人望だったり、性格だったり…。
なぜあんなにキラキラ輝けるのだろう。
なぜあんなに人に愛されるのだろう。
なぜあんなに全てが上手くいくのだろう。
どうして天はあの人には二物も三物も与えるのだろう。
自分が強く望む特性を持つ人に、私たちは強烈に引き付けられます。
そしていつしか、その人を、自分の上に置きます。
その人は素晴らしい、それに比べて自分は劣っている…と相手を見上げてしまう…。
横の関係ではなく、縦の関係を築いてしまうのです。
確かに自分にはないものを持っている人は、存在するでしょう。
でも忘れないで。
そのキラキラ輝く憧れの人も、私たちと同じ一人の人間だということを。
悩みも悲しみもそして欠点もある、同じ人間だということを。
持てる能力や性質に違いはあっても、それが人としての価値を決めるのではないことを。
自分の人生の操縦席に、他人を座らせてはいけません。
…たとえそれがどんなに素晴らしい人だとしても。
私たちにできるのは、人が持っているものを羨んで、拗ねることではなくて、今、自分が持っているものをどう使うかにフォーカスすること。
自分の手に何があるか、ちゃんと知っていますか?
人は自分の持っているものを過小評価する傾向があります。
取るに足らない、くだらないものと思っているかもしれませんが、それをいいなぁ…と思っている人も、実はいることを知ってください。
大事なのは、何が与えられているかではなく、与えられたものをどう使うかなのです。
貴方の人生の舵をきるのは貴方。
貴方の人生を一番大切にできるのは貴方。
貴方の人生を生きるのは、この世にたったひとり、貴方だけ。