SNSである投稿を見つけて、本当に驚きました。
想いは巡るとか、種から芽が出て花が咲くとか、いろいろな言い方がありますが、私はバトンがつながった…と思いました。
それは友人Kyokoさんの投稿。
高校生のお嬢さんを本屋さんに迎えにいったら、なにやらしょんぼりして出てきました。
どうしたの?…と尋ねると、探していた本がなかったとのこと。
中学生の時、学校の図書館で借りた本がとても印象的で、ぜひお母さんの誕生日にプレゼントしたかったそうです。
あら、なんの本?
お嬢さんが口にした本のタイトルを聞き、Kyokoさんは飛び上がります。
なぜって…、その本はかつてKyokoさんが、イベントを通じて、お嬢さんの母校に寄贈した本だったから。
その本がこちら。
旺季志ずか著・臆病な僕でも勇者になれた七つの教え。
通称オクボク。
2016年5月、オクボクにハートを撃ち抜かれた私は、志ずかさんを口説き落として、金沢で講演をしてもらいました。
オクボクは不思議な本です。
大人にも子どもにも、その人の今の状態に合わせた気づきをもたらします。
一緒に企画してくれた岡里美さんは、「この本を子どもたちに読んでもらいたい」と言いました。
これからの人生、いいことばかりじゃない。
打ちのめされたり、もうダメだ…と諦めかけることもあるだろう。
そんな時、オクボクのメッセージは必ず彼らの拠り所になるから…と。
そこで私たちは、講演会の収益で、オクボクを県内の学校に寄贈することを決めました。
当日会場で、本を贈ってほしい学校がある方は、教えてください…と呼びかけたところ、娘の母校に…と手を挙げたのがKyokoさんでした。
本は後日、寄贈の趣旨を説明する、学校長宛ての手紙と一緒に郵送。
全部で20校だったと記憶しています。
図書室に置くかどうかは学校が決めることなので、その後のことは分かりません。
でも、Kyokoさんのお嬢さんの通う学校は、オクボクを子どもたちに提供してくださり、そして彼女はたくさんの本の中から、その1冊をちゃんと見つけ出して読んでいました。
関節的にではありますが、お母さんの想いをキャッチしていたのです。
しかも感動したから、お母さんに伝えたい…なんて。
こんなことが本当にあるんですね。
Kyokoさんも感動していたけれど、私も岡里美さんも嬉しい気持ちでいっぱいになりました。
講演会後、岡さんはオクボクのシェア会を連続開催し、その参加費でさらに50校に本を寄贈しました。
旺季志ずかさんの想いが、バトンとなって、ジワジワと広がっています。