北欧の旅2025⑧ ベルゲン/ノルウェーのクリニックとブリッゲン

5日目の朝を迎えた。

外国に来たテンションの高さもあり、ずっと突っ走ってきたけれど、そろそろ疲れも出てくる。

この日の予定は、小島のレストランディナーだけなので、各自、夕方まで自由に過ごすことにした。

なんてったってベルゲンは、街歩きにぴったり。それぞれ思い思いに歩いてみよう。

でもまずその前に、朝ごはん。

ラディソン・ブル・ロイヤルホテル・ベルゲンの朝ごはんは、かなり充実していた。

よくあるビュッフェスタイルだけれど、ヨーグルトやジュースやスムージーやチーズが豊富。

朝からサーモンは言うに及ばず、ニシンなんかも。

真ん中がニシンの燻製(?)、右隣がニシンを混ぜ込んだクリーム状のなにか。

グルテンフリーのアップルケーキ。オーガニックやヴィーガンが、当たり前のように並んでいる。

私はブラウンチーズという、ちょっとカカオの香りがするチーズがお気に入り。

ベルゲンのクリニック

私は医療関係のお仕事なので、ベルゲンのクリニックはどんな感じなのか、見てみたかった。

他の人は興味ないだろうし、今日は自由行動でちょうどいい。

お天気は曇りのち小雨。持参した折りたたみ傘が大活躍だ。

Googleマップで近場のクリニックを検索すると、内科2件と歯科1件がヒット。

ブリッゲンの倉庫群のようなカラフルな三角屋根の木造のクリニックだったら、病院いくのも、なんかウキウキしちゃいそう。

トロールの置物があったり、窓辺に猫が寝てたりして…。🐈

マップを頼りに探してみると、3件ともビルの中だった。

Dr.Dropinの看板。狭い範囲に同じ名前のクリニックが2件ある。

分院なのか、それとも○○美容クリニックのようなチェーンなのかな。

この人がDropin先生? でもなんかちょっと違うような気がするので、ノルウェーの医療事情を少し調べてみた。

ノルウェーの医療水準は高いが、慢性的な医師不足で予約が取りづらく、国民はちょっとした不調では受診しない。

受診する時は、まずFastlegeと呼ばれるかかりつけ医に予約をとり、さらに専門医が必要な場合は、紹介状を書いてもらうシステム。最近の日本と似ている。

医療費は完全無料ではなく、大人は年間自己負担額が決められていて、それを越えた分は無料となる。

年間自己負担額は、2020年度で2,460ノルウェークローネ、だいたい32,000円。

かかりつけ医の診察代が1回150~250NOKで、薬代は別途。

薬も日本ほど簡単に処方しない。風邪くらいなら、基本、自分の免疫で治すというスタンスだ。

なお歯科治療は完全自己負担なので、ノルウェーの人はお口のケアには力を入れている。

18歳以下の子どもの医療費は、歯科を含めて全額無料。(いいね!)

さて看板に出ているDr.DropinはDropin医師ではなく、その日のうちに診てくれる医師へと繋ぐ、予約ネットワークみたいなもの。かかりつけ医の診察(2週間後だったりする)を待てない人のためかな。

見とがめられたどうしよう・・・と、オドオド挙動不審になりながら、そっと中に入ってみた。

無人のロビーにタブレットがひとつ置いてある。

ノルウェー語と英語に対応している。

試しにSee Availabilityにタッチしてみると・・・。

何科の医師に会いたいのかを選ぶページになった。

どんどん選んでいくと、最後はこれ。

予約が取れる医師と日時が表示される。

地域も選べるし、全国展開しているシステムかもしれない。

私がごそごそやっていた10分ほど、誰も出てこなかった。

事務所の奥には人がいるのだろうけれど、・・・痒いところに手が届く日本式のサービスは望めない。

ここが単なる事務所だけなのか、ドクターも常駐しているのか確かめたかったけれど、そこまでの度胸はなかった。😅

一人で街歩き

Dr.Dropinの事務所を出て、ブラブラ街歩き。

きれいめな広場に出た。ハイブランドのショップがちらほら。セブンもある。

街角のケーキ屋さん。きれいだけれど、食べ物に使うには、どぎつい色合い・・・。

スーパーものぞいてみた。お肉売り場が豪快。

お腹が空いたので、軽くランチ。サーモンのロールとベリーのスムージー。

今頃、みんなは何してるのかな・・・と思っていたら、Yukiちゃんとばったり。

二人でベルゲンの目玉、ブリッゲンをそぞろ歩くことにした。

ブリッゲンの倉庫群

港の東側に広がるブリッゲン地区は、14世紀にドイツから来たハンザ商人たちが貿易事務所を開設し、居住を許されたエリア。

何度も火災に遭いながら、修復を繰り返し、当時の面影を今に残す。

カラフルな塗装と三角屋根が可愛らしいが、一本中に入ると横木が朽ちてぼろぼろになっていたり、柱が斜めになっていたりと歴史を感じさせる。

対岸からパチリ。ベルゲンのシンボル。ほとんどが飲食店やお土産物屋さん。

美しいよね・・・。

こちらはハンザ同盟時代より、ちょっと新しめだけれど、十分にイニシエの香り。

イニシエの通りの前を自動車がびゅんびゅん。

ブリッゲンの建物と建物の間には、細い通路が迷路のように張り巡らされている。

通路に沿って、面白いお店がいっぱい。

シカじゃないよ、トナカイだよ。

ハンドメイドのお店。天井がもうぼろぼろ。耐震性とか・・・、いや考えまい。

イラストやポスターを売っている店はいくつもあった。

ここも。スナフキンのゆるふわな水彩イラストがあって、いいなと思ったのだけれど、意外と高かったので断念。

スナフキンの代りにこれを買ったよ。

まるで異世界へと誘われているかのよう。

お風呂のあひるちゃんは、日本だけじゃなかった!

お店をのぞいたり、お土産を買ったり、ぶらぶらしていたら、あっという間に2時間経ってしまった。

時間の感覚をも狂わせる、おとぎの街だった。

さてそろそろホテルに戻って、夜に備えよう。

→北欧の旅2025⑨につづく

この記事を書いた人

Chikakoプロフィール

Chikako

金沢市在住。バラとコーヒーとコーギーが好き。
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