横浜のホテルレポート、2件目はニューオータニイン横浜プレミアム。
名前に”イン”とつくホテルは、元々は安価に泊まれる宿泊施設。
広大なアメリカ国土を車で移動する人々のために、地方都市の主要道路沿いによく見られた。
ラマダ・インやホリデ・インやウェスタン・インなどが代表例。
こういう宿泊施設はアメリカではモーテルと呼ばれるが、それはモータリストのホテルであって、日本のモーテルとは意味が違う。
そういう語源を持つinnだが、現在ではかなりランクを上げてきており、シティホテルより少しだけカジュアル…という位置にいると思う。
(ハワイのホリディイン・ビーチリゾートは、innの域を超えていた)
今回レポートするニューオータニイン横浜プレミアムも、5つ星ほどの豪華さはないが、ビジネスホテルでもなく、設備も接客も上等だった。
アクセス
所在地は、横浜市中区桜木町1−1−7。
桜木町は横浜駅からJR根岸線で1駅。
駅の北口から徒歩1分。
駅を出たら広場があって、左手にホテルが見えている。
ニューオータニイン横浜プレミアムは、コレットマーレというファッションビルの上階になる。
客室は10~19階、フロントは3階。
コレットマーレの中からも行けるし、ビル外側の階段(エスカレーター付)で2階から入ることもできる。
ランドマークタワーへ続く歩道橋にも直結している。
チェックインを済ませて、廊下を歩いていたら、波の音が聞こえた。
空耳かと思ったら、なんと汽笛の音まで。
粋な演出だ。(夜中は止まる)
客室
シングルルームだけど、ベッドはでかい。
デスクが広いのは嬉しいな。
だけど、飲み物が煎茶と昆布茶だけというのは、しょぼい。しかも顆粒!
トイレとバスは同じ部屋。シックな色使いも四角い洗面ボウルも、モダンでかっこいい。
下町Dining & Cafe THE Sea
ホテルレポートは、朝食の紹介をすることが多いが、私は朝ごはんはコーヒーとヨーグルトくらいしか食べないので、夕ご飯でレポートすることにした。
下町Dining & Cafe THE Seaは、フロントの隣にある。(3階)
カジュアルな雰囲気で、一人でも入りやすい。
ファッションビル内にも駅周辺にも飲食店がたくさんあるからか、金曜日の夜だというのに、予約なしでもすぐに座れた。
しかも案内されたのが、夜景が一望できる窓際の席。
一人で眺めるのがもったいなさすぎるほど、ロマンチックな景色が広がっている。
ちぇっ、ビールでも飲むか。
ガッツリいきたい気分だったので、ビフテキ丼をオーダー。
お肉の焼き加減を聞かれ、ミディアムレアとミディアムの中間くらい…という曖昧なことを言ったが、見事に応えてくれた。
上に乗っているのは温玉。
柔らかくてジューシーなビフテキだった。もちろん完食。
立地が最高
レストランの窓から船のマストが見えた。
全景を見たいな…と、ぶらっと散歩に出てみた。
ランドマークタワーまで続く渡り廊下(動く歩道付き)に、ホテル2階から出られる。
その渡り廊下を1分ほど歩くと、帆船日本丸が繋留されている。
今は現役を引退しているが、かつては太平洋の白鳥と呼ばれた、優美な船だ。
日本丸の向こうで、観覧車が相変わらず七色の模様を描き続けている。
窓から富士山が見えた
朝、起きてカーテンを開けたら、目の前に富士山が見えた!
すごい!大きい!美しい!
朝陽を浴びて、すこしずつ色が変わっていく様をうっとり眺めた。
どうせ寝るだけだから…と、節約して街側の部屋を予約した。
海側の夜景は見られない部屋だが、明るい時のこの眺望は、港の景色と遜色ない。
富士山を眺めながら、ゆっくり飲む(持参の)コーヒーの美味しいことといったら!
Chikakoの感想
桜木町は初めてだったが、リピートしたくてたまらない魅力に溢れた街だと思う。
ランドマークタワーや横浜美術館は徒歩圏内。
自作のカップヌードルを抱えた観光客もいたので、カップヌードルミュージアムも近いのだろう。
レストランの窓から見えた対岸のキラキラした建物は、何だろう…。
遊びに行くのであれば、最高の立地だと思う。
ホテル自体も清潔で、設備も新しく、とても気持ちがよかった。
眠りが浅いように感じたのは、多分私の体調のせいだと思う。
あちこち泊まり歩くのを辞めて、ここを常宿にしちゃいたい誘惑にかられるホテルだ。