誰かになにか不愉快なことを言われたりされたりして、なんでよ?キーーーーッとなった時、そのパンパンになったガスを抜く方法があります。
それは課題の分離です。
目の前にある問題は、いったい誰の課題なのか…と一歩下がって考えてみます。
分かりやすく言うと、そのことによって得をしたり、損をしたりするのは一体誰なのかをはっきりさせるのです。
私たちは往々にして、自分の課題でもないのに、一人で髪をかきむしって、イライラします。
一人芝居…?
貴方の課題は貴方に返します…と持ち主にお任せすればいいのです。
たとえば…。
あの人が、私に嫌味を言ってくるのは、私の課題ではなく、あの人の課題。
自分の中のイライラを解消できずに、嫌味という形で発散させているだけかもしれません。
その時、あんなひどいことを言われるのは、私に問題があったに違いない…、なにか悪いことを言ったかしら、無神経なことをしたからしらと、自分を責めてクヨクヨ思い悩むのは、課題の分離ができていない証拠です。
機嫌が悪いのも、口が悪いのも、相手の気持ちを考えられないのも、全部、あの人の課題だから。
突然、Lineをブロックされたりするのも然り。
なにかきっかけがあったのかもしれませんが、ブロックする行動に出たのは相手です。
相手が自分の感情に自分で決着を付けられなかった結果がブロックという行動なので、オロオロする必要はありません。
ここで私たちがとる行動は、相手の言動の裏を探ることではなく、そのことで自分はどう感じたか…という点にフォーカスすること。
あくまでもベクトルは自分に向いています。
相手の言動についてあれこれ言う時、こちらは反省しているように見えても、そこには相手への責めが隠れています。
なんでこんなこと言うの?
なんでこんなことするの?
なんで私の思い通りに動かないの?
私たちがフォーカスするのは、この隠れた本音の部分。
見るべきは、相手の理不尽さではなく、自分の感情の動きです。
あの人の不機嫌は、あの人が解決すればいいことだと、肝に銘じておきましょう。
妙に絡んでくる人がいたら、ああ、今課題に取り組んでる最中なのね、貴方は貴方の、私は私の課題に誠実に取り組みましょう、頑張ってね…と、エールを送りつつ、突き放しておくのが、よろしいかと。