ハワイ島旅行記、いよいよ終盤です。
4日目の朝。なんだか空がグレー。曇り空だと、海の色までくすんで見えます。
ちょっと…、これは嬉しくないな。
怠惰な2日間を過ごした私たちですが、この日は予定があります。
マウナケア山頂でサンセットを見て、星空観測をするオプショナルツアーに参加するのです!
乗馬は全滅でしたが、このツアーは予約できました。
出発前、わざわざ富士山より高い山に登らなくても、山麓で星を見ればいいんじゃないかな…と思っていた私に、ハワイ島に何をしにいくの?と問うた友人がいます。
神の島と言われるハワイ島、その高いエネルギーの中に身を置くのであれば、聖なるマウナケアに、あえて行かないのはどうして?…と。
そうか、ツアーの値段やスケジュールなど、目先のことに惑わされて、大事なことを見失うところでした。
あちこち欲張って回るのではなく、マウナケアだけを目的に行くツアーを選びました。
ホテルに迎えに来てくれたのは、がっしりした体格に優しい笑顔のジョンさん。
高校まで日本にいらしたとかで、美しい日本語を話します。感じのいい人でよかった(^^♪
前日に3名のキャンセルが出たので、この日の参加者は私たちのほかに1組だけ。
その方たちが宿泊しているホテルにお迎えに行きました。
時間調整のため、ホテル内を見学。
ハプナビーチのウェスティンホテルです。
ハプナビーチはハワイのみならず、全米№1ビーチに選ばれたこともある美しい白砂のビーチ。
ハワイ島は溶岩の島なので、白砂は珍しいのだとか。
その素晴らしいビーチを独り占めするかのごとく、ど~~~んとそびえるウェスティンホテル。
ロビーからの眺めが、すでに圧巻です。
ここは大人が静かにゆったり過ごすためのリゾート。
プールも大人専用とキッズOKのプールに分けられています。
ハプナビーチもすぐそこ。
お天気がよければ、海も空もどんなに蒼いのか…。
「お母さん、次はここに泊まりたい!」と娘。
そうだね、次は君が私を連れて来てね(^^)/
ウェスティンでピックアップしたのは、神奈川県からいらした若いご夫婦。
なんと娘の住まいと同じ沿線。
しかもご実家が一駅先だということまで分かり、〇〇に行ったことはある?…など、超ローカルな話題で盛り上がりました。
マウナケアに行く前に、マカデミアナッツの直営工場、Hamakuaによりました。
ガラス越しに作業場の見学もできるし、ナッツの試食やコーヒーの試飲もできます。
(これがほんとのナッツ姫…なんちゃって。)
試食したコーヒーグレーズドのマカデミアナッツが、とってもとっても美味しくて、お土産に買い求めました。
ここからマウナケアまでは、1時間半ほどのドライブです。
マウナケアとは白い山という意味。
標高が高いので、雪が積もります。
ハワイアンにとっては聖なる場所、観光客の私たちも敬意をはらいつつ、立ち入らせていただきます。
ジョンさんがヘッドセットをつけて、運転しながら、いろいろなことを教えてくれます。それが仕事とはいえ、本当に詳しい。どんな質問をしても、すぐに答えが返ってきます。
車は少しずつ高度を上げ、やがてオニヅカビジターセンターへ到着。
すでに雲海の上にいます。
オニズカ大佐の記念碑がありました。
エリソン・ショージ・オニヅカさんは、日系人初のNASAの宇宙飛行士です。
1986年、チャレンジャーの爆発事故で亡くなりました。
ハワイ生まれの大佐、その偉業をたたえ、ビジターセンターに彼の名がついています。
ここで40分ほど過ごして、体を高山の薄い空気に慣れさせます。
その間に、ジョンさんが教えてくれたシルバー・ソードを探しに行きました。
世界でヒマラヤとマウイ島のハレアカラとハワイ島のマウナケアの3カ所にしか自生していないシルバー・ソード。
受粉を助けてくれるハチがいなくなり、絶滅するのも時間の問題と言われています。
見つけた!
銀の剣というだけあって、トゲトゲしています。
人の体温で枯れることもあるので、絶対に触ってはいけません。
どんどん気温も下がってきました。
スキーウェアのような防寒着に着替え、いよいよ山頂へ向かいます。
急な勾配なうえ、未舗装の部分もあり、なかなかスリリングなドライブです。
運転に集中するため、この区間はジョンさんもヘッドセットを外します。
そして山頂。
各国の天文台がずらりと並んでいます。
朝からずっと厚い雲に覆われていた空。果たして、夕焼けを見ることはできるのでしょうか?
つづく。