やる気スイッチは、側坐核の働きであることが分かりました。
行動することで、側坐核からやる気を倍増させる脳内物質が分泌されます。
その物質とは、ドーパミンです。
なんだ、ドーパミン?
脳内物質なんていうから、すごく難しいことかと思っていたら、ドーパミン
誰でも、一度は聞いたことあるはず。
ドーパミンはやる気の分子と呼ばれます。
楽しさや幸福感を感じさせ、やる気や集中力を高めてくれますが、欠乏すると、無気力・無感動になり、とたんにモチベーションが下がります。
うつの状態にも似ているそうです。
あら、大変。
じゃ、ドーパミンをじゃんじゃん出さないと。
その方法が、側坐核に「行動」という刺激を与えることでした。
実際に動いてみる、作業をする、やる気のポーズでも効果があるようです。
スポーツのウォーミングアップも、静から動へ、徐々に体を動かすことで、ドーパミン分泌を促しているのですね。
そういう仕組みであるなら、やる気が起きたら、やるわ…とグダグダ言っていてもラチがあきません。
とりあえず、最初の一歩を踏み出さなければ!
でもその一歩が一番難しいのも事実です。
側坐核に刺激を与え、ドーパミンをジャンジャン出してもらうための最初の一歩。
片づけや掃除に取り組む時の、私の個人的な最初の一歩をご紹介します。
①キリッとした格好をする
動きやすい服に着替える、髪を結ぶ、メイクをする、外回りの掃除の時はUVクリームを塗る等々。
外側の片づけ&掃除モードに整えて、気合いを入れます。
つまり形から入るのです。
ウォーキングを始めるために、上から下まで可愛いウェアを揃えて、テンションを上げる・・・みたいな。
エプロンに凝った時期もありました。
エプロンは主婦の戦闘服だ!・・・なんて息巻いていましたね。(^^ゞ
②ニンジンをぶら下げる
○○と□□を終わらせたら、とっておきのケーキを食べるとか、録画したドラマを観るとか、昼寝をするとか、ランチに行くとか、服やバッグを買うとか(これは禁じ手)、美容院に行くとか、マッサージにいくとか。
自分が好きなことを、ご褒美としてぶら下げます。
先日、若い方に「ニンジンがいいよ~~~」と言いましたら、「ニンジン、お好きなんですか?」と返ってきました。
馬の鼻先にニンジンなんて表現は、もう昭和すぎて通じないようです。
③時間を決める
15分だけ、30分だけと時間を決めて、タイマーをかけます。
その間だけ、ひたすら頑張ろう!と自分に言い含めながら、動きます。
④場所を決める
冷蔵庫だけ、洗面所だけ、この引き出しだけ・・・と、できるだけ小さい範囲で取り組む場所を決めます。
ゴールが分かっていると、エンジンがかかりやすくなります。
⑤量を決める
ゴミ箱1杯分だけ、ゴミ袋1個分だけ・・・と、処分する量を決めます。
成果が目に見えるので、達成感も味わえます。
⑥音楽をかける
好きな音楽を大音量で流しながら、作業します。
音楽がモチベーションアップに貢献するのは、みなさん、ご存じの通りです。
運動会で天国と地獄がかかると、なぜか分からないけれど、血が騒いで、走りたくなっちゃうでしょ?
あれと同じです。
テンポのいい、ノリノリの曲がいいですね。
好きな曲でプレイリストをつくってもいいし、作業用BGMを利用するのもいいと思います。(検索するといっぱい出てきます)
私は目的の作業にどのくらい時間が必要かを考えて、30分~70分くらいのBGMを選びます。
先日は松田聖子メドレー(1時間13分)をガンガン鳴らし、一緒に歌いながら、洗面所と風呂場を磨き上げました。
水回りがピカピカになり、大声で歌って、気分もすっきりです。
⑦自宅に人を呼ぶ
自らを追い込む・・・というか、デッドラインを定めるというか、のっぴきならない状況を作ってしまうというか・・・。
友人をお茶に招いたり、自宅で勉強会や読書会をしたり、さらに人を泊めたりするのは、すごい起爆剤になります。
⑧花を買う
きれいな花を買います。
私の場合はバラが効果絶大。
せっかく麗しいバラを飾るのだから、花が生きるように、片付けて、掃除もしよう。
散らかった部屋ではバラがかわいそうだから。(家族はもっと可愛そう(^^ゞ)
以上、時と場合に応じて、使い分けております。
最初の一歩の踏み出し方は人それぞれですが、いずれにしても、ものを言うのは行動です。
じっとしていては片づかない。
片づけたいと思っているだけでは、片づかない。
動かなければ、部屋は片づかないのです。
明日の自分を変えたければ、今日の行動を変えるしかありません。
一番しっくりくる方法で、最初の一歩を踏み出してみてくださいね。
その後は、貴方の側坐核がきっと助けてくれますから!