かつて我が家は、米を買ったことがなかった。
義父が田んぼを持っていて、でっかい米袋(30キロ?)に入った米が送られてきたから。
だいたい2~3ヶ月に1袋。
年末には山のような餅も。
当たり前のようにいただいていたけれど、すごく有り難いことだったと、今更ながら思う。
大量の米も、ブラックホールのような胃袋を持つ高校生が、ワシワシたいらげていた。
その当時から使っていた米びつは、12キロ入りのプラケース。
炊飯器の横にぴったり収まるサイズだった。
だが実家が田んぼを手放し、米消費モンスターの成長期も終わり、家族が1人ずつ家を離れ、夫婦二人の生活になった時、事情が変わった。
それで2キロサイズの小さい袋を、その都度買うように。
その2キロすら、なかなか減らない。
夫がダイエットのため糖質を抑えているので、1合炊いても、食べきるのに3日くらいかかる。
結論:米はちょっぴりでいい。
なのに、米びつは、ずっと昔のままだ。
米びつが大きすぎて、少量の米をあけると掬いにくいので、袋からも出さない状態。
もう20年近く使っている米びつなので、もはやそれが当たり前、いわば風景と化していて、おかしいとすら思わなかった。
・・・が、おかしいんじゃないか、これ?
場所取るし。
2キロ消費の家庭には、2キロサイズの米びつでいい。
米びつである必要すら、ないかも知れない。
そこで3.2リットル容量のプラケースを使ってみることにした。
米であれば、2.5キロまで入るらしい。
小さいから、食品庫にちんまり収まる。
(一番下の右側)
うん、すっきりしていいんじゃないの?
しばらくこれで様子をみよう。
米びつのあった場所は、そのまま空ける。
そこに置くのは、モノではなく、空間だから。
米びつをなくしたのではなく、サイズを小さくして、その分の空間を得た。
ダウンサイジングの解決法だ。
これはクリスマスツリーでも、やったなぁ・・・と、ふと思い出した。