私には麹マイスターの友人がいる。
麹マイスター?
食文化豊かな金沢には、発酵食についてガッツリ学ぶ場がある。
その名も発酵食大学。
彼女はそこの卒業生で、麹マイスターの称号を持つ。
発酵食とは、麹菌を使って発酵させた食品のこと。
味噌や醤油や味りんなど、和食に欠かせない調味料から、日本酒や最近人気の甘酒、漬物や納豆、郷土石川が誇るかぶら寿司も、発酵食だ。
(かぶら寿司。かぶらにブリが挟んである)
2年前、彼女の手ほどきで味噌を手作りしたが、これがめっぽう美味かった!
だけど2キロの味噌なんて、あっという間に消費してしまう。
8ヶ月も熟成させたのに、食べるのは一瞬。
その後は市販の味噌を使ったが、やっぱりあの味が忘れられない・・・。
「今年は、味噌作り教室、ないの?」と問うと、「じゃ、やろうか💕」と二つ返事。
手順は、2年前と全く同じ。
18時間水に浸し、4時間かけてコトコト煮込んだ大豆。もちろん無農薬。
ほくほく(o^^o)。このまま食べても、美味しい。
乾燥時250グラム、茹でて500グラムになった大豆を、ジップロックに入れて、ひたすらモミモミ。
このモミモミする作業が、すごく好き。
温かくて柔らかい大豆を指で揉みほぐす感触が、本当に気持ちよくて、ほわっと癒やされる。
至福のモミモミタイムだ。
麺棒も使って、念入りに潰す。
別の袋に、麹と塩を入れてよく混ぜる。
麹はお隣富山県の石黒種麹店さん自慢の米こうじ。
つぶした大豆と麹&塩を混ぜ、パサパサしていたら少し水を加えて、耳たぶの硬さに調整する。
(・・・耳たぶの硬さってよく言うけれど、人によって硬度は違うとおもうけどなぁ)
さあ、これを団子にするよーーー!
子どもの頃に作った泥団子の要領で。
(几帳面な性格?ひとつひとつの動作が丁寧な参加者A)
大きさはピンポン球くらい。めっちゃ楽しい!
味噌団子をいくつも並べ、上から拳でぎゅっぎゅっと圧をかけて空気を抜く。
容器の縁に塩を振って、ラップをかけたら、後は待つだけ。
ゆっくり、じっくり熟成してね。
「ワンランク上の味噌作り」教室では、せっせと作業している間に、おやつが出てくる。(o^^o)
小豆麹のぜんざい。
お砂糖不使用。麹の甘みだけ。
すごく濃厚なのに、さっぱりしているので、小さなお茶碗でたっぷり幸せになれる。
金柑の甘露煮とリンゴの麹和えと一口菓子。
この設えがたまらない。
そういえば、彼女は豆皿コレクターでもあった。
このほかに、絞りたてのリンゴジュース。
何も足さない、何も引かない、リンゴオンリー。
身体にいい味噌を作りながら、身体にいいおやつをいただき、いっぱい喋って、いっぱい笑う。
最高だーーーーー!
(先週も作ったのに、また作る参加者B)
この日、加賀に”みそぶ(味噌部)”が発足した。(o^^o)
春には、発酵食をメインにしたシェアキッチンもオープン予定。
今後、加賀から目が離せないよ。