クラムチャウダーを初めて食べたのは、大学生の頃。
クラムはアサリ、チャウダーは具沢山スープ。
つまりアサリ入りの洋風めった汁。
学食で出てきたクラムチャウダーだったので(コックも学生)、絶品!…ではなかったと思う。
でも、一口で気に入って、お代わりした。
シアトルに行った時、クラムチャウダーのテイスティングもした。
一口サイズのチャウダー5種類がセットになっていて、それぞれ少しずつ違う。
海風に吹かれながら食したクラムチャウダーの味が、今も忘れられない。
もう一度、そのためだけにシアトルに行ってもいいな…と思うくらいに。
「愛がこわれる時」というDVを扱った映画がある。
海岸に建つ豪邸に住むジュリア・ロバーツが、朝陽の中で浜を掘ってアサリを探し「チャウダーにしようと思って」というシーンが、印象的だった。(えっ?そこ?)
最近は、日本でもクラムチャウダーが認知を得て、あちこちで気軽に食せるようになった。
ファーストフード店にもファミレスにも、たいていある。
だがおかしなもので、子どもの頃に家で食べたことがない料理は、自分では作れないと思いがち。
それで大好きにもかかわらず、自分で作ってみようと思うことはなかった。
先日、近所にオープンしたスーパーにスープバーがあって、クラムチャウダーもラインナップされていた。
カップに自分でついで会計する方式。
お釜の蓋を開けてみると、もう半分くらいになっていて、レードルでかき回しても、スープばかりでアサリがない!
先客たちが、ごっそりアサリをさらえていったのだろう。(T_T)
なんだかそれで火がついてしまった。
美味しい、アサリたっぷりのクラムチャウダーが食べたい!
ネット検索してみると、思いのほか、レシピがいっぱい出てきた。
あら、意外と簡単に作れるの?
アサリは生ではなく、水煮缶でOKらしい。
では、3連休のイベントとして、初挑戦してみるか。(←しょぼい)
まず材料を1㎝角に刻む。
人参、玉ねぎ、ジャガイモ、セロリ、ベーコン、キノコ。
レシピにはマッシュルームとあったけれど、シメジで代用。
根菜+セロリをバターで炒める。
ジャー。(≧▽≦)
レシピにはなかったけれど、ここで小麦粉をからめてみた。
しんなりしたら、ベーコン、シメジ、セロリの葉っぱ投入。
最後にアサリの水煮缶。4人分なので2缶。汁ごとね。
水と酒を加えて、材料が柔らかくなるまで煮る。
小さく切ってあるので、あっという間。
最後に牛乳とコンソメを加え、グラグラする直前で火を止める。
塩こしょうで味を調えてフィニッシュ。
所要時間は…、20分くらいかな。
水煮缶が意外に高価だが(1缶350円くらい)、後の材料はたいしたことないので、4人分で1000円弱といったところ。
スープボウルに8杯くらいできたから、コスパもそう悪くない。
パセリがなかったので、人参の葉っぱを散らしてみた。(^^ゞ
娘は「美味しい!」とパクパク食べたが、夫は一緒に出したトースト用のオリーブオイルを「これ美味いな」と言うが、チャウダーの感想はなし。
こういう所は、要改善だぞ!
バター控えめにして、あっさり仕上げたので、すごく優しい味になった。
手順も刻んで炒めて煮るだけなので、我が家の定番になること間違いなし。
余談だが、初めて作ってみたシリーズで、台風の夜にコロッケに挑戦した。
母はコロッケを作らなかったので、私はずっとコロッケとは家庭料理ではないと思い込んでいた。
手間もかかりそうだし…。
だが、牛肉入りとタラコ入りの2種類が、ものの1時間ほどで完成。
できるじゃん、家で!
思い込みって、怖いね。
ちなみに義母は、家でハンバーグを作らなかったので、夫はハンバーグとはお肉屋さんで買うものと信じていた。
結婚して、私がハンバーグを焼いた時、超絶びっくりしていたのは、今でも笑い話だ。