「いいこね」は相手の存在を愛おしむ言葉

あの大雪の日から2週間あまり。

道路の雪はほとんどなくなり、車もスムーズに走るし、雪が原因の渋滞もない。

だけど、我が家の前には、まだ雪山がある。

あの日、除雪車が入ってくれたのはいいけれど、雪の置き場がないため、我が家の前にドーーーーン。↓

雪景色
(1月11日撮影)

この後、2台目のブルがさらに雪を積み上げ、我が家は出入り口を塞がれる。

なんとか1台がすり抜けられるような隙間を作り、当座をしのいだ。

その後、気温も上がり、今はこんな感じ。

雪
(1月26日撮影)

少しずつ溶けてはいるが、完全溶解まではまだ遠い。

・・・で、少しずつスコップで、山を崩している。

1日、2~3回、陽の高い内に道路に雪をまいて、溶けるのを促す。

雪

山の反対側は通路。

つまりこの雪山は小道のど真ん中にあり、これがなくならない限り、誰も通れない。

雪

通学路に面していることもあり、できるだけ早く開通させたいと思っている。

・・・で、せっせとスコップを振るうわけだが、肋骨にヒビが入っているので、無理はできず、遅々として進まない。(^^ゞ

それでもやらないよりは、ましなのかな。

 

昨日、山を崩している時、近所のおばあちゃんが通りかかった。

「あら~~、偉いわね。」

「はあ、こんにちは。」

「毎日、頑張ってるのね。いいこね~~💕」

え?大の大人に、いい子ねって・・・。(^^ゞ

思わず笑ってしまった。

だけど、今、思い出すと、なんだかほんわかした気持ちになる。

そういえば、小さい時から、ほとんど言われたことなかったな、いいこねって。

「いいこね」は、すごく優しい言葉だと思う。

なにか好ましいことをした時に、ご褒美としてかけられることもあるが、ただその存在を慈しんで口にすることもある。

たとえば、小桜インコのココちゃんは、ただ可愛いだけで、何の役にもたたないけれど、私はつい「いいこね~~」と声をかける。

おばあちゃんは、一体私に誰を見ていたのか。

それともおばあちゃんに比べたら、私はまだ「いいこね」が似合うヒヨッコなのか。

でもその口から出た「いいこね」に、他意は感じられなかった。

優しい温かい言葉だった。

英語でもhoneyとかsweetyとか言うけれど、それって相手の存在を愛おしく思う気持ちの表れなんじゃないかな。

いい年して「いいこね」と言われて喜んじゃうなんて、どこかおかしいのかも、アタシ。

でも大人って、褒められることも、感謝されることも少ない。

なんでもやって当たり前。できて当たり前。

誰かに認められるために仕事や家事をしているわけではないけれど、・・・ちょっと虚しくなっちゃうことはある。

そんな大人に、無条件の「いいこね」は、悪くないよ。

びっくりするけど、けっこう沁みる。

連発はできないけれど、時々、スパイスのように使ってみてはいかが?

(大事な試験を前に、寸暇を惜しんで勉強する娘を、全力で邪魔しにくるインコ。役に立たないどころか・・・。)

この記事を書いた人

Chikako

金沢市在住。バラとコーヒーとコーギーが好き。
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