あっという間に11月。今年もあと1ヶ月半ですよ!
…ということは、間もなくやってきます、アレが。
そう、大掃除。
昔は、天井の埃を払い、障子を貼り替え、畳を干すなど、一家総出で家をきれいにしました。
それは正月を迎える、もっと言えば新年にあたり、神様をお迎えするのだから、失礼のない様に整えておくという意味合いもあったのでしょう。
近年は、サザエさん一家がやっているような大掃除を、あまり見かけません。
掃除はこまめにやっているから、年末だからといって、特別に頑張る必要はない派から、大晦日も元旦も、同じ1日に変わりはないし、リセットはしない派まで、理由は様々あると思います。
埃で人は死なないから、掃除はしない派もいるかもしれません。
でも多分、大多数は、あまり大掛かりにはしたくないけれど、そこそこきれいにして、心新たに新年を迎えたい派ではないでしょうか。
私を含むそんな多数派のために、11月のモーニングSeriは、なんともタイムリーに、掃除のお話でした。
モーニングSeriとは?
毎週第3日曜日、朝9時から11時まで、金沢市諸江のスタジオSeriで開催されている朝活です。
1ヶ月に1度、ちょっと違った朝を過ごしてみよう…というコンセプト。
様々な分野の講師が、ワークやディスカッションを交えた講義をします。
参加費500円で得られる、充実の2時間です。
12月のモーニングSeriは立花B塾生限定です。1月をお楽しみに。
11月の講師はオフィス清水の清水雅美さん
オフィス清水は中能登町に本拠地を置く、ハウスクリーニングの会社です。
店舗、事務所、一般住宅など、様々な現場でクリーニングをしてきた清水雅美さん。
お掃除マイスターや整理収納アドバイザーや生前整理アドバイザーなど、いくつもの資格をお持ちです。
その豊富な経験をもとに、お掃除のノウハウや洗剤の選び方など、すぐに使える役立つ知識を伝授してくれました。
片づけと掃除は似て非なるもの
断捨離でも、片づけと掃除は別物として、きっちり分けて考えます。
片づけは散らかりに、掃除は汚れに対応します。
つまりターゲットが違うのです。
散らかりと汚れ、両方をクリアして初めて、住まいはきれいになります。
車の両輪よろしく、どちらも大切です。
ですが、取り組むには順番があり、最初が片づけで、その後が掃除になります。
ゴミやモノが溢れかえった部屋に掃除機をかけても、モノが邪魔で埃が吸い取れず、効率が悪いからです。
この日のテーマは掃除だったので、片づけについてはサラッと流しました。
お掃除の基本
掃除の基本は、毎日することです。
たっぷり汚れを溜め込んでからではなく、汚れが少ないうちに対処しておけば、少ない労力できれいにすることができます。
(分かっちゃいるけど、ついつい先延ばししちゃうんだよね…^^ゞ)
そして、掃除は常に上から下、奥から手前へ。
掃除機をかけてから、天井のクモの巣を落とすと二度手間になります。
床を拭いてから、冷蔵庫横の隙間からゴミを掻き出すのも同じですね。
汚れと洗剤の関係
汚れには、酸性の汚れとアルカリ性の汚れがあります。
汚れを落とすには、反対の性質の洗剤を使って、汚れを浮かせます。
つまり酸性の汚れにはアルカリ性の洗剤、アルカリ性の汚れには酸性の洗剤が効果的なのです。
これは私が実践しているナチュラルクリーニングの基本でもあります。
重曹はアルカリ性です。
お洗濯に粉せっけんと重曹を使うのは、身体から出た皮脂を浮かすためですね。
逆に石鹸カスはアルカリ性。
お風呂やトイレの掃除にクエン酸が効くのは、このためです。
ただお風呂には、アルカリ性の石鹸カスと酸性の皮脂が同居しているので、私はクエン酸と重曹の両方を使います。
道具を選ぶ
世の中には、たくさんのお掃除グッズがあります。
その中から、自分が使いやすく、用途にマッチした道具を選ぶことが大切です。
清水さんのお薦めはJブラシ。
サッシや隅っこの掃除で、いい仕事をするそうです。
(これはプロ仕様で1本1000円ほど。100均でも購入できます)
予防清掃で汚れを最小限に抑える
何年も汚れを溜め込んだ場所は、自然の洗剤(重曹やクエン酸)では、なかなか落としきれません。
強い洗剤だということを知った上で、一度汚れをリセットします。
その後は、こまめな掃除と予防で、頑固な汚れが付かないようにしておけば、メンテも簡単です。
Chikakoの感想
誰もが生きる上で大切なスキルなのに、片づけも掃除もきっちり学ぶ機会や場は、ほとんどありません。
これは家庭で身につけるスキルかもしれませんが、そもそも教える側の親たちも、ほぼ自己流です。
さらにアルカリ性と酸性など、化学にアレルギーがあれば、汚れと洗剤の関係性なんて、考えてもみません。
でもきちんと知ることで、できるかもしれない、やってみようという気持ちが起こります。
何ごとでも、正しい知識を得ることは、大切だなぁと改めて思った次第です。
私たちのニッチな質問の数々に、てきぱき解答する清水雅美さんの豊富な知識と経験に、脱帽です。
私は早速、アルコールを買ってきました。あのカビ、今度こそ、やっつけてやる!