京都の城南宮って知ってる?
梅の名所なんだけれど、人が少なくて穴場なんだよ。
・・・と教えてもらったのは2018年早春。
京都で梅の名所で人が少ないなんて、そんなことある?(covid19自粛前)
ところが、ちょうど私たちが行く2日前に、NHKが城南宮の梅が満開です・・・と特集した。
テレビの影響は凄まじい。
城南宮は、あっという間に押すな押すなの人の波。
まるで上野にパンダが来た時のような混み具合だった。
写真を撮るのも一苦労で、人の動きにあわせて牛歩の歩み。
梅を見ているのか、人の頭をみているのか分からない状態だった。(T_T)
さて、今年はどうだろう。
城南宮の基本情報
城南宮は、延暦13年(西暦794年)の平安京遷都に際し、都の安泰と国の守護を願い創建。
やがて白河上皇や鳥羽上皇が、城南宮を取り囲むように離宮を造成し、院政の拠点とした。
離宮は全長2キロにも及び、雅な歌会や船遊びで栄華を極める。
現在は、引越・工事・旅行の安全と厄除を担う「方除(ほうよけ)の大社」として知られる。
御祭神: 国常立尊(くにのとこたちのみこと)、八千矛神(やちほこのかみ)、息長帯日売尊(おきながたらしひめのみこと)。
苑内に、天照大神(三照宮社)、菅原道真公(芹川天満宮)、真幡寸大神、応神天皇(真幡寸神社)、荷田龍頭田の遠祖の霊(飛鳥田神社)を祭る摂社もある。
住所: 〒612-8459 京都市伏見区中島鳥羽離宮町7番地
電話: TEL.075-623-0846
アクセス: 最寄り駅は、近鉄京都線と地下鉄烏丸線の竹田駅だが、駅から徒歩15分。
脚に自信がない場合、バスかタクシーが便利。
拝観料: 大人600円、小中学生400円。団体、身障者割引あり。
拝観時間: 9:00~4:30。(最終受付4:00)
城南宮を散策
社殿西側の梅苑には、150本のしだれ梅。
2月中旬から約1ヶ月、探梅、観梅、惜梅と移りゆく梅の姿を楽しむことができる。
・探梅 → 咲き始めから六部咲き。どこに咲いているかな・・・と探しながら、春の訪れを感じる。
・観梅 → 見頃・満開。咲き誇るしだれ梅の圧巻の景色を愛でる。
・惜梅 → 散り始め。散りゆく様子を惜しみながら、桜を待つ。
おお、なんとも風流な。
みんなが立ち止まって、必ず写真を撮るのは、ここ。
ちょうど観梅の終盤といったところか。
おおおおおおおおお!
すごい、梅の花が降ってくる。
息を飲む。ここは極楽浄土?
苔のグリーンとの対比も美しい。
一輪一輪が可憐そのもの。
小さな可憐が集まると、まさに圧巻。
ここにもメジロの団体さんがいた。
梅の蜜を吸っているようだ。
城南宮の梅は、きっとメジロ界の食べログで高評価なのだろう。
城南宮は、源氏物語花の庭として親しまれる。
源氏物語に登場する80種あまりの草木が栽培され、四季折々の美しさを堪能できる。
さすがにお貴族様は雅だわ。
ちなみに椿は、50種・300本。
ここに紙の船など流して、遊んだのだろうか。
歴史を感じさせる立派な松。
散った後まで優雅。
ピンクと白と赤の洪水にどっぷり浸る。
まるで夢の世界にいるようだった。
人は多かったが、普通に歩ける程度の混雑なので、一見の価値は大いにあり。
今年(2021年)は例年より、開花が早いようだ。
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