石川県加賀市にキラリと光る歯医者さんがある。
地元大聖寺に根を下ろして75年、地域のみなさまのお口の健康を支えている。
明るく開放的な診療室には、大きな窓から太陽の光がいっぱい差し込む。
院長と若先生ご夫妻の3人の歯科医師と歯科衛生士、助手、受付スタッフが10名ほど。
かかりつけの歯科医院として、ずっと噛めるしあわせを提供する医院でありたいと、一丸となって頑張っている。
歯の治療や虫歯予防はもちろんだが、土田歯科医院がすごいのは、そのカウンセリング力。
時間をたっぷりとって、患者さんの希望をとことん聞く。
土田繁美先生は、実は傾聴の実践的トレーニングを積んだ聴きプロの資格を持つ。
確か医院には、カウンセリング専門のスタッフもいたと記憶している。
どんな治療がしたいのかーーー。
普通、患者は病状や治療の説明を受けても、自分の希望を伝えることはほとんどない。
ほぼ先生にお任せ状態。
だが治療とはそもそも医師と患者が一緒に取り組むもの。
そこで治療の入り口となるカウンセリングがとても重要になってくる。
どう?どうせなら自分の話をとことん聞いてくれる医院で、治療したいって思わない?
もう何年も前の話だが、実は私は土田歯科医院でスタッフのための断捨離セミナーをしたことがある。
歯科治療と断捨離は直接的に関連はない。
だけど私と一緒に断捨離を学んだ繁美先生が、これは絶対、みんなの役に立つから・・・とセミナーを企画してくれた。
一緒に働く仲間が少しでもしあわせになるようにと、断捨離以外にも様々なセミナーや学ぶ機会を提供する繁美先生。
こんな上司は滅多にいないこと、スタッフのみなさんが気づいてくれているといいな。
さて、私は別に提灯記事を書きたいわけではない。
今回、繁美先生が引っ張ってきたのが、あの船戸クリニックの船戸博子先生だったので、もう書かずにはいられないのだ!
土田歯科医院は、今年開院75周年を迎える。
その記念すべき年に、スタッフルームを新設した。
それもちゃちな増築ではなく、石川県の木材をふんだんに使い、大きなキッチンや畳スペースも備えた、20畳を超える本格的な部屋。
繁美先生は、その部屋をハナミズキルームと名付けた。
木の香もかぐわしい清々しい空間、そこが船戸博子先生の『秘密の薬膳ランチ会』の会場だった。
これはスタッフのための会なのだが、みそ部のよしみで私もお招きいただいた。
このランチ会、なにが秘密かって?
それは・・・、ちょっとブログには書けないので、直接私に聞いてね。
船戸博子先生とシェフの前田苺日子さんが、2時間かけて岐阜から運んできてくださった、薬膳ランチのお弁当。
蓋を開けて、わあっ!と歓声が上がる。
体にいい食べ物って、見た目がイマイチだったり、味がちょっと・・・だったりするけれど、曲げわっぱのお弁当箱の中は、料亭さながらのワンダーランドだった。
きれいでしょ?
可愛いでしょ?
きゅん💕とするでしょ?
美しすぎるお弁当を作ってくださったのは、シェフの前田さん。
お品書きまで女子力高い。
このお弁当をいただきながら、博子先生のレクチャーを聴く。
わ~~~、食べる方と聴く方、どっちに集中したらいいの?
眠れない時は?息苦しい時は?肌荒れした時は?
次々飛ぶ質問に、漢方の視点から、博子先生がテキパキ答える。
『漢方の世界はなにより美しい。美しいところには力が宿る。』
博子先生の言葉が印象的だった。
そしてね、女性はみんな女神だから、自分のエネルギーを外に漏らさず、しっかり自分の中で回していくんだよ・・・って。
いや~~~ん、なんか深~~~い、でもよくわからな~~いと悶えていると、スープが出てきた。
鳥骨髄ときのこの薬膳スープ。
髄は命の精。
スープには鶏の命の精がたっぷり沁みだしている。
味付けはほぼなし。
髄のエキスとキノコのお味だけ。
体が芯からポッポポッポしてくる。
汗出てきたな・・・と思っていたら、今度はデザートが。
白キクラゲと梨とブドウのデザート。
ナタデココみたいなコリコリした食感。
トッピングのイチジクは、博子先生の自慢の畑から。
美味しい物をいただくと、お腹だけでなく、心も満たされる。
ハナミズキルームの氣のよさが、満足感をさらに押し上げる。
これをしあわせと言わずして、なんと言う!
ちなみにハナミズキの花言葉は、永続性と返礼。
100年先もずっと続いていく・・・。
地域に根ざし、歯科医療を通じて貢献し、喜びとしあわせを次の世代へつなげていく、ハナミズキルームにはそんな願いが込められている。
心からの想いはそれに共鳴する人たちに伝わって、どんどん広がっていくんだなぁ・・・。
繁美先生の高い志に触れ、思わず我が身を省みる。
博子先生、前田シェフ、繁美先生、素敵なランチ会をありがとうございました。
(お茶目な繁美せんせ💕)