2年半前に公開されたマスカレード・ホテルの第二弾。
同じ場所、同じ登場人物、同じ原作者。
一流ホテルに殺人予告が入るのも、未然に食い止めようと警察とホテルがタッグを組むのも、お客様に気づかれないよう秘密裏に動くというのも同じ。
さて、では前作とは何が違うのか?
【マスカレード・ナイト】のストーリー
東京の超一流ホテル、コルテシア。
大晦日の夜に年越しカウントダウンパーティが開かれる。
その名もマスカレード・ナイト。
参加者は500人。
参加条件は、仮装をしてくること。
だがこのパーティに殺人犯が現れると密告が入った。
正確には殺人予告ではないが、犯人の目星すらつけられない警察にとっては、千載一遇のチャンス。
人が死んでからでは遅い・・・と、渋るホテル側を説き伏せ、潜入捜査が始まる。
ホテルにはお客さんが、続々とやってくる。
一体だれが殺人犯なのか?
疑ってかかるのが仕事の警察官と、なにがあってもお客様を信じるのが仕事のホテルマン。
ふたつの価値観がぶつかりあう。
刑事の新田浩介(木村拓哉)とコンシェルジュの山岸尚美(長澤まさみ)の間で。
ホテルにいらっしゃるお客様は、みんな仮面をつけている。
その仮面を守ってさしあげるのが、ホテルマンの仕事。
だがその仮面の下に、殺人犯の顔が隠れているかもしれないのだ。
誰が殺人犯なのか、誰が狙われているのか、なにも分からない中で、何を信じ、何を疑えばいいのか。
2年前のマスカレード・ホテルでは、互いの信念を主張しあう新田と山岸だったが、今回はそれぞれの矜持を保ちながらも、相手の立場に理解を示す。
お客様の要望には、たとえそれがどんな無茶なものであっても、決して無理だとは言わない山岸。
だが最後の最後に、彼女の口から「無理です」が。
そのセリフがふるっているから、これから観る人はどうぞお楽しみに。
(C)2021 東野圭吾/集英社・映画「マスカレード・ナイト」製作委員会
木村拓哉のタンゴ
タンゴの短いカットが何度も挿入される。
キレッキレの動きに、最初、代役かなと思ったが、公式HPでは木村拓哉本人が踊っているとのこと。
アイドルなのでダンスはお手のものかもしれないが、タンゴは難しいはず。
練習したんだって。
俳優って、ほんとすごいな・・・。
重厚な音楽もムードがあって、なかなかいい。
Chikakoの感想
キムタクの映画は、なんで酷評されるのかな。
マスカレード・ナイトは、あまり評判がよくないと聞いた。
でも私は2時間、十分に楽しめたし、映画の一番の魅力は面白かった!と言えるかどうかだと思う。
もしかして成功者へのジェラシー?
デビューしてから33年。
いい加減に認めようよ、キムタクはかっこいいと。
加えて、ホテルコルテシアのどっしりと落ち着いた雰囲気、パーティ会場の華やかさ、ホテルの表側と裏側の対比、木村佳乃の豹変ぶり、沢村一樹の我が儘三昧、小日向文世の仮装のキュートさなど、見所はいっぱいある。
今回も明石家さんまさんが友情出演している。
前作では見つけられなかった人もいたようだが、今回はすごく分かりやすいよ。