新しい家族がやってきた…なんて言うと、お孫さん?と言われる年代になりました。
…でも違うよ、孫じゃない。
我が家にやってきたのは、メダカの家族です。
実家の母は、最近、足腰が弱ってきて、外出の頻度が減りました。
そうしたら、家にいる時間を少しでも楽しめるように…と、友人が自分で繁殖したメダカを持ってきてくれたのです。
庭のスイレン鉢に放しておいたら、どんどん卵を産んで増えました。
水草に産み付けられた卵は、そのままにしておくと成魚が食べてしまうので、違う入れ物で孵化するのを待つのだそうです。
生まれたばかりの赤ちゃんは、小さくてボウフラと見分けが尽きません。
卵だってイクラではなく、タラコの粒々サイズだから、幼魚が小さいのは当たり前ですが…。
その小さな小さな赤ちゃんメダカが、うようよ育ったので、養子に出したいとのこと。
本当はワンちゃんが飼いたいのに、諸般の事情で飼えない私が飛びつきました。
なにか金魚鉢みたいな入れ物ある?…と聞くと、ああ、アレアレ!…と母が戸棚の下から出してきたのは、まさかのコスタボーダーのサラダボウル!
コスタボーダーはスウェーデンのガラスメーカー。
これはかつてスウェーデン企業の日本支社に勤めて私が、クリスマスプレゼントに会社からもらった器です。
でもそれは、30年以上前のこと。
まだあったんだ…。
いや、そうじゃなくて、コスタボーダーを金魚鉢にするなんて!
当時で1万円くらいした品だと思います。(これを全社員に配ったんだから、バブルってすごい…)
その器にメダカ?
…でも、30年間、実家の戸棚で忘れ去られていた器でもあります。
これからも使われることはないでしょう。
なら、金魚鉢にしてもいいのでは?モノは使ってこそだしね。
…というわけで、おそらく日本一贅沢な金魚鉢とともに、メダカの成魚3匹と稚魚7匹が、我が家に仲間入り。
「こんな小さな魚でも、リビングに生き物がいるってだけで、寂しさが和らぐのよ。」…と母。
寂しいんだね、お母さん。ごめん、これからもっと顔出すよ。
元気に泳いでいる姿は、…確かに見ていて楽しい。
思わず、話しかけちゃったりして。
成魚と稚魚では、エサも違います。
このチビッコたちを、立派に育ててしんぜましょーーー!