食欲の秋を迎えたが、私はなんだか胃が重かった。
痛みはないのだけれど、なんとなく不快な感じが拭い去れない。
健康診断たけなわの季節でもあるし、3年ぶりに胃カメラ検査を受けてみることにした。
まず最初に血圧を測る。
は?なに、この血圧?
こんなに高い数値、初めて出た。検査を前に緊張しているのかな。
検査室に移動。
これは胃の中の泡を消すおくすり。
ま、まずい…(-.-)
そして喉の麻酔。
注射ではなく、ドロッとした麻酔液を、喉の奥にぴゅーーーっと注入。
本当は経鼻カメラのほうが、カメラを飲み込む時苦しくないのだが、私は鼻腔が狭いのか曲がっているのか、前回、カメラがうまく入らなかった。
よって今回は口からのカメラを選択。
麻酔液を口に含み、5分間、ゴロゴロとうがいの要領で。
飲み込んじゃいそうで、意外としんどい。(飲んでも無害だと言われた)
持参のハンカチで口を押えてゴロゴロすると、よけいな空気が入ってこなくて、いくぶん楽だった。ライナスの毛布的役割もあるかも…。
5分ゴロゴロしたら、ペッと吐き出す。
「さあ、始めますよ。抱き枕をかかえて、マウスピースを噛んでてね。」
喉の麻酔をしていても、全身麻酔ではないので、やっぱりオエッとなる。
カメラは口から食道、胃を経て十二指腸まで一気に侵入し、それから各部をゆっくり観察しながら、戻ってくる。
先生が「はい」と言うと、看護師が「はい」と返す。
カメラ画像は録画されているが、「はい」の合図で静止画像も保存しているようだ。
「はい、終わりましたよ。」
カメラが入ってから出てくるまで3分、…長くても5分ほどだが、不覚にも目に涙が。
泣きたいわけじゃない、もうこれは条件反射みたいなもの。
終わってから、また血圧測定。
やっぱり高いなぁ。
落ち着け、落ち着け、もう終わったんだから。
少し休んでから、診察室に移動して、結果を説明してもらう。
さっき撮った画像が、パソコン画面で、すぐ見られる。デジタルって便利~~~。
でもちょっとキモいので、画像は割愛。
結果、異状なし。ピロリ菌もネガティブ。
潰瘍も委縮もなく、大変きれいな胃です…と3年保証までつけてもらった。(^^ゞ
じゃあ、このモヤモヤする感じはなんなんだろう。
精神的なものか、食べ過ぎか、気のせいか…。
軽い胃薬をもらって、終了。
不思議なことに、なにもないと分かった途端、胃がすっとラクになった。
検査の前は、もしヤバいものが見つかったら…といろいろシミュレーションしちゃったりしていたが(←バカなこと)、一気に安心したのかもしれない。
子育ては終わったけれど、高齢の親は存命だし、まだ元気でいたいので、胃カメラにしろ乳がん検診にしろ、気が重いことではあるが、定期的なチェックは大事だと思う。
たった5分の辛抱だし、胃カメラ検査は怖くないよ!