シェアキッチンとは、なんぞや?
読んで字のごとく、キッチンをシェアするシステムです。
ひとつの厨房設備を複数の料理人でシェアしながら、料理を提供するシステム・施設を指します。
シェアリングエコノミーのキッチン版と言ってもいいかもしれません。
そんなシェアキッチンが、加賀市にオープンします。
でもね、そんじょそこらのシェアキッチンじゃありませんよ。
オーナーの夢とこだわりとパッションが、いっぱい詰まったシェアキッチンです。
シェアキッチン木楽屋(Kirakuya)の基本情報
住所: 石川県加賀市深田町 ユ72
営業日: スケジュールは、インスタでチェック
駐車場: あり
木楽屋の外観
シンプルな外観なので、気をつけていないと、通り過ぎてしまいそう。
建物前のスペースが満車の時は、お隣の木工所の駐車場に止めていいそうです。
オーナーのお兄さんが木工所を経営していて、木楽屋改装に全面的に協力してくださったとのこと。
ふんだんに木を使った設えです。
木楽屋の内部
では、中に入ってみましょう。
足を踏み入れた瞬間に、ふわっと木の香りに包まれます。
なんとも言えない爽やかな香りに、キッチンからのいい匂い。
香りは脳に直結ですからね、玄関ですでに気持ちよくなります。
そして真正面の壁は石!
ね?雰囲気あるでしょ?
オーナー夫妻とお兄さんの手作りの壁です。
手前にはペレットストーブ。
フロアのテーブルやソファは、すべてアンティークです。
やがてはピアノも入れて、ミニ音楽会もしてみたいとのこと。
2階は大きな一枚板のテーブルと畳席。
畳も真四角のお洒落な畳でした。
ちょとしたお話会やセミナーもできそうです。
木楽屋のキッチン
オーナー自ら貼ったタイルです。
火力の強そうなコンロですね。お鍋はSTAUB。
冷蔵庫の側面にハーブが『貼って』ありました。(お洒落~~)
そして、これ。
この朱いドーム、なんだと思いますか?
ペレット窯です。
ちょうどピザランチで出店するnicoさんが、ピザを試作していました。
数日前に焼いたピザがパリパリ過ぎたとかで、小麦粉から全部変えて、新しい生地で再挑戦。
窯の中でピザを回すのが難しいのだそうです。
ピザ窯の温度は400度。
ガスや電気ではなく、ペレットを燃やして窯を熱するので、温度を一定に保てるのかな・・・と思ったのですが、余計な心配でした。
高温の窯で1分30秒。ほかほかのマルゲリータピザが焼き上がります。
なんと、幸運にも試食の恩恵に与りましたーーー!
ピザソースとモッツァレラチーズが美味しくて、乗せたサラダがフレッシュで、おまけに春菊のほろ苦さがいいアクセントで、幸せだなぁ・・・を加山雄三ばりに連発してしまいました。
私たちが、うーとか、きゃーとか悶えながらピザを頬張っている間に、オーブンからはパンが焼き上がってきます。
黄金色の食パン!
実はnicoさんはパン教室の先生なのです。
立ち上る湯気を感じられますか?
ピザを食べたばかりで、お腹いっぱいだというのに、我慢できずに、焼きたてパンにもかぶりついてしまいました。
nicoさんのピザランチは、木楽屋オープンのトップバッター、4月29日です。
翌30日はパンとお菓子のカフェ。
ピザもパンもプロ級ですが、レストランとして供するのはまだ慣れていないので、最初は少人数からチャレンジします。
なので、どうぞ予約をしてくださいね。
5月8日からは、KIRAKUYAランチが始まります。
こちらは金沢の発酵食大学で学んだ3人が、発酵食を活かしたヘルシーランチを提供します。
金・土・日だけの営業ですが、お休みもあるので、インスタでチェック&予約をしてから、お出かけください。
アンティークのソファでリラックスしながら、オーナーに聞いてみました。
「夢が形になるって、どんな気持ち?」
オーナーいわく、まだ現実感がない。
でも来てくれた人が、帰りたくないなぁと思える空間にしたい。
第二の我が家みたいに、くつろいでくれたら嬉しいな・・・とのことでした。
夢を形にしていくって、素敵なことだと私は思います。
誰もができることではないけれど、そんなオーナーの姿を見て、励まされる人や勇気をもらえる人はきっといるはず。
随所にこだわりが光る空間で、うふふ・・・と微笑むオーナーが、ちょっと羨ましくもありました。