びっくりした!
母の家の片づけに行ったら、3人掛けのソファが無くなっていた。
ほんの3日ほど前、我が家に遊びに来た母に、ソファの処分を提案してみた。
部屋の広さに対して家具のサイズが大きすぎて、足腰の弱ってきた高齢者には危険だからと。
3人掛けと2人掛けソファに、長い辺が2メートル近くあるローテーブル。
大きな家具が幅をきかせ、人が歩くスペースが狭い。
以前はよくお客さんが来ていたが、今は訪ねて来る人も滅多にいない。
そんな来るか来ないか分からないお客さんのために、日々の生活スペースを犠牲にするのは、やっぱりおかしくない?
すでに35年も使い続けて、クッションもへたっている。
そのへたったソファの片隅が母の定位置。
脚を置くスペースも狭く、いつも小さくなって座っている。
せめて片方だけでも処分すれば、もっと広々するし、歩きやすくなるはず。
その話をした時、母は我が家の一人掛けのリラックスチェアに座っていた。
チェアの硬さや高さがちょうどよかったらしく、いたく気に入ったようだった。
へたったソファよりも立ち上がり易いし、座り心地もよい。
それで試しに言ってみたのだ。
「あの大きなソファを処分したら、代わりにこの椅子、持っていっていいよ。」
「え?本当?」
母は心動かされたように見えたが、でも処分は無理だろうな・・・と内心思った。
だってカンディハウスのソファだもん。
それが、ものの3日で、はややかにソファは旅立っていった。
便利屋さんに電話をしたら、すぐ取りに来てくれたのだとか。
大きなソファなので四苦八苦したが、男性作業員2名でリビングの窓から運び出し、トラックに積んでいった。
いやはやなんとも・・・、お見それしました。
高齢者パワーを侮ってはいけなかった。お母さん、すごい!
感動のあまり、いいこいいこしてしまった。😅
母は本気なんだな。
本気で終活に取り組んでいるんだな。
自分1人ではできないけれど、私が積極的に関与することで、諸々手放して身軽になる覚悟があるんだな。
何の因果か、私は片づけのプロ。
今、役に立たずして、いつ役に立つ?!
心を込めてサポートするからね。
今日はキッチンの断捨離に勤しんだ。
私の得意分野なので、腕が鳴る。
食品や保存容器をたくさん抜き出した。
一昔前、豆類や粉類や昆布やパスタなどを、透明なガラス容器に入れて保存するのが流行っていた。
そんな容器が棚から溢れんばかりにいっぱい。
ずっとそこにあるのは知っていた。
10年以上経っているかもしれない。
中身は・・・、もはやなんなのか分からないブツも。
そんな古い諸々を、今更口に入れるわけにはいかない。
中身を空けて、容器を洗って、乾かして。
ガラス容器は捨てがたいようだったけれど、必要な数に絞っておこうね。
ついでに果実酒の瓶も処分する。
賞味期限の切れた食品も、この際、全捨て。
1999年が期限の白玉粉もあった。😅
作業は1日1時間以内と決めているが、今日はノってしまって2時間近くかかった。
母はよく頑張ったと思う。
成果は段ボール4箱と45リットルの袋1個分の不要物。
ゴミは我が家に持ち帰り、私が改めてじっくり分別し、しかるべき方法で処分する。
でもなんだかね、私は母とのこの共同作業が楽しくなってきている。
残り少ない親子の時間。
貴重な大切な時間なんだなぁ・・・としみじみ思う。
こんな機会を与えてくれた断捨離にも感謝。
(昆布だけもらってきた。)