ゲ・ゲ・ゲゲゲのゲ~~~🎵
ゲゲゲの鬼太郎の生みの親、漫画家の水木しげる氏は大阪で生まれ、幼少期を鳥取県境港市で過ごした。
そのご縁で境港市には水木しげるロードや記念館があり、妖怪の町として知られている。
私は10年ほど前、まだ鬼太郎ロードと呼ばれていた頃、この場所を訪れたことがある。
当時は商店街の両側に妖怪のブロンズ像が点在して、妖怪にちなんだお土産物屋さんがちらほら・・・という感じだったが、今はリニューアルされ規模も拡大し、たいそうな賑わいだった。
水木しげるロードの基本情報
所在地: 鳥取県境港市
アクセス: JR境港駅の真ん前
駐車場: 近隣に市営駐車場2カ所。
ロードの出入り口付近に民間の駐車場もいくつかある。(料金は500円)
駅から水木しげる記念館まで約800メートルの間に、177体の妖怪ブロンズ像が設置されている。
GWなどの混雑時は、車の進入できない区域がある。
妖怪のブロンズ像
古びたアーケードは撤去され、道路は石畳風になり、広々として歩きやすい。
店先からは、醤油の焦げる匂いやバターの香りが漂ってくる。
軽い既視感。・・・ああ、これはお祭りの風景だ。
道の両側に設置された妖怪像を見ながら、ただぶらぶらそぞろ歩くだけでも、なんだか楽しい気分になる。
↑針女(はりおなご)
雪女かと思ったけど違った。
ざんばら髪の先の鉤針で男を引っかけて、連れていってしまう。
愛媛県宇和島地方の妖怪。
↑こなき爺(こなきじじぃ)
おぎゃーおぎゃーと泣くから、可哀想に思って抱き上げると、しがみついて離れない。
相手が逃げようとすると、体重が50貫(188㎏)にも100貫にも増えて、動きを封じる。
徳島県阿波の妖怪。
↑猫娘(ねこむすめ)
ゲゲゲの鬼太郎に登場するキャラ。
鋭い爪と牙を持ち、猫のように軽々とジャンプする。
やっぱりネズミや魚が好き。
↑夜業さん(やぎょうさん)
節分の夜、首なし馬に乗って徘徊する。
出逢った者を投げ飛ばしたり、けり殺したりするので、人々はこの日の夜は出歩かない。
徳島県の妖怪。
↑がしゃどくろ
野垂れ死にした人々の恨みが集積して生まれた妖怪。
夜になるとガチガチ音をさせながら歩いてきて、人に襲いかかる。
備後(広島県)葦田郡の妖怪。
↑ねずみ男
ゲゲゲの鬼太郎のメインキャラの一人。
金のためなら平気で仲間を裏切るのに、いつもケロッとして戻ってくる。
ものすごく臭い。
↑鬼太郎と目玉おやじ
ゲゲゲの鬼太郎の主人公とその父親。
悪い妖怪と戦うので、妖怪ながら人間の味方なのか?
リモコン下駄、髪の毛針、妖気アンテナ、ちゃんちゃんこなど、特殊能力を持っている。
目玉おやじは元々は巨大なミイラ男のような姿をしていたが、一度死んで、身体は腐ってしまった。
息子を案ずるあまり、目玉だけが復活。
妖怪の性質や弱点に精通しており、鬼太郎のピンチを度々助ける。
↑水木しげる夫妻
ゲゲゲの鬼太郎の作者。(妖怪ではない😅)
2010年の朝ドラ「ゲゲゲの女房」は、妻の視点から水木しげるの一生を描いた。
村井しげる(水木しげる)は向井理、その妻・布美枝(武良布枝)は松下奈緒。
功績は多すぎて書き切れないので、Wikipediaをどうぞ。
これはブロンズ像のほんの一部。
知ってる妖怪、知らない妖怪を、1体ずつ眺めながら歩くのは、なかなか楽しかった。
妖怪にちなんだお土産
なにもかも妖怪で、ここまで極められると、むしろ爽快。
↑妖菓 目玉おやじ
いやいやいや、口に入れるのをためらうほど不気味。
私は買わなかったけれど、中に餡子が入っているようだった。
食べ歩き希望の場合は、目玉を串刺しにしてくれる。😅
1個250円。
↑ゲゲゲもなか
うん、これは可愛い。
これの人形焼き版もある。
↑日本妖怪巻紙
トイレットペーパー・・・だよね?
妖怪の紹介がプリントされている。(使いづら!)
↑鬼太郎の下駄
鬼太郎が下駄履きだからか、下駄屋さんが何件かあった。
カラ~~ン、コロ~~ン、カラン、コロン、カラン🎵 だもんね。
↑鬼太郎フィギュア
なんと、鬼太郎が萌えキャラになってる!
このほか、キャラクターの姿を模した壺に入った日本酒や、鬼太郎グッズも充実している。
水木しげるロードあれこれ
通りのあちこちに、妖怪の町ならではの仕掛けがあった。
↑トイレや授乳室の案内もこの通り。
↑ATM前の注意喚起看板
妖怪じゃなくても、暗証番号は教えたらダメ!
↑妖怪ポスト
そして、絶対あると思ったら、ちゃんとあった。
本当に手紙を投函してもよいらしい。
どこに届くのやら・・・。
↑足元にも妖怪たちがいっぱい。
↑アルコール消毒
妖怪ももちろん感染対策には気を遣っている。
町おこしの成功例
土地の名物や特産品を使った町おこしは、どの自治体も力を入れているが、水木しげるロードは成功例と言ってもいいのではないかと思う。
GWという時期もあるが、鬼太郎ロードの時代に比べて、活気がまるで違う。
境港駅から伸びる800メートルの商店街で、新旧それぞれがなにかしらの形で妖怪を取り入れて、頑張っている。
リニューアルでピカピカの店舗郡の中に、ぽつんとこういう店も残っていたりして、それがまた妖怪の町らしくて味がある。
夜間はブロンズ像がライトアップされ、道路に大きな影絵が現れるとのこと。
妖怪の活動時間は主に夜だから、雰囲気ばっちりの異空間になるのだろう。
スタンプラリーもあって、随所に集客の工夫がこらされている。
若い世代やお子様連れや年配世代、老若男女が等しく妖怪に親しめる。
たった1時間強の滞在だったので、穴だらけのレポートだが、なかなかに面白い散策だった。