知る人ぞ知る、洋食屋ニュー狸。
金沢で美味しい洋食屋さんと問われれば、必ずその名が挙がる老舗だ。
洋食屋ニュー狸の基本情報
住所: 金沢市小立野3-27-12
電話: 076-262-6658
営業時間: 11:00~15:00 17:00~22:00(L.O.21:30)
定休日: 毎週火曜日と第三月曜日
駐車場: 有り
カード: 可
洋食屋ニュー狸はオープンキッチン
洋食屋ニュー狸に個室はないが、テーブル席とカウンター席がある。
家族で行く時は、テーブル席が落ち着くが、一人または二人の時は、カウンターが断然、楽しいと思う。
ずらりと並んだフライパンで、複数の料理が同時進行で作られる様は、魔法のようで、見ていて飽きない。
家族経営の店で、これまでは大シェフと息子さんで切り盛りしていたが、最近、大阪で修行を終えたお孫さんが加わった。
3代のシェフが立ち働くキッチン。
なんとも微笑ましく、羨ましい光景だ。
大女将に「よかったね~~」と声をかけると、孫の姿に目を細めながら、「そろそろ私は引退せんなん」なんて言う。
いやいや、ずっといて下さい~~。
Chikakoのお勧めはヤキメシ
黒いヤキメシとして知られる。
焦げ茶色のシンプルなヤキメシ。
…これが、やみつきになる。
豊富なメニューを前にして、毎回、毎回、どうしてヤキメシばかり選んでしまうのか…。
年に10回、行くか行かないかだが、もう長く通っているので、私が「いつもの!」と言えば、ヤキメシが出てくるようになった。
(行きつけの店で、いつもの!…とオーダーするのは、憧れだよね(^^ゞ)
何を使って味付けをしているのか、私には分からないが、小さく刻んだ脂身と紅ショウガが食欲をそそりまくる。
普段の私のご飯の3倍くらいの量なのに、いつもペロリと完食だ。
だまされたと思って、一度食べてみて!
お値段800円。
ハヤシライス
だがこの日、私は「いつもの!」とは言わなかった。
なんだかとてつもなくハヤシライスの気分だったのだ。
はい、お待ち!
クタクタに煮込んだハヤシライスではない。
注文を受けてから、その場で作る。
…なのにタマネギも牛肉も、すごく柔らかい。
なんだかすごく懐かしい味。
トッピングされた卵の半熟具合が絶妙で、白味までトロンと溶けて、ご飯と混ざる。
お値段850円。
和牛ヒレカツ定食
夫が頼んだのは、和牛ヒレカツ定食。
ステーキに使うような牛肉を、惜しげもなくカツにする。
いい肉なので、レアでどうですか?…と聞かれるも、あまり赤いのは苦手なので、ミディアム・レアでお願いした。
はい、お待ち!
トンカツじゃないよ、ビーフカツだよ。
外はサクサク、中はジューシー。
肉の旨味がぎゅっと閉じ込められていた。
これにサラダとご飯と味噌汁と香の物がついて、2600円。
豊富なメニュー
ご飯物以外に、スパゲッティやハンバーグや牡蠣フライや若鶏の唐揚げやステーキやポークチャップやサーモンステーキやタンシチューなど、洋食メニューの王道は、ほぼ揃っている。
おまかせ2品のたぬき定食も人気。
午後8時半まで、3人前以上で出前も頼めるらしい。
6時~7時半くらいまでは、たいてい混み合っているけれど、待つ価値は十分にあるよ!
移転前の洋食屋ニュー狸
私が中学生くらいの頃、洋食屋ニュー狸は金沢大学病院の正門から、歩いて2分くらいの場所にあった。
1度だけ、母に連れて行ってもらった記憶がある。
当時は外食自体が特別なことだったけれど、なにしろ40年近く前のこと、何を食べたのかは覚えていない。
おそらく若かりし大シェフが腕を振るっていたのだろう。
あの頃から、息子、そして孫へと、味を伝え続けてきたんだなぁ…。
料理人の心意気を感じる。
だけど大シェフも私も、年を取ったね。(^^ゞ
これからも美味しいヤキメシ、作ってください!