深い意味はない。
ああ、よく頑張った、一段落ついた…と息を吐く。
肩の力が抜けて、リラックスする。
別に悪いことではないけれど、…その姿、相手にはどう見えているだろうか。
こういう息の吐き方とため息は、根本的に違う。
だが、周りにいる人にとっては、見分けがつかない。
目の前の人がため息をついたら…
ため息は、気苦労や失望と一緒にやってくる。
残念だった、がっかりした、疲れたなぁ、なんなんだよ、全く!、うんざりだ…、そんな感情が、息とともに吐き出される。
そうなんだね、なんかイヤなことがあったんだね。
それが思わずため息になっちゃったんだね。
…ただ息を吐く行為。
だけどため息は、周りの波動を下げる。
目の前の人が、突然、はあ~~~~っと大きなため息をついたら、私たちはきっと不安になったり、不愉快に感じたりする。
え?なに、なに?私、なにかした?
どこか間違っていたかな?
文句があるなら、はっきり言ってよ。
たったひとつのため息が、周囲の空気を不穏に変える。
©Charles Monroe Schulz
(チャーリー・ブラウンはよくため息をつく…sigh)
ため息をつく側は無自覚
周りがピリつくのに、ため息をついている本人は、たいてい無自覚で、悪気はない。
でも覚えておこう。
自分は無自覚でも、見せられる側にとっては不快だということを。
夫は時々ため息をつく。
電話を切った時とか、新聞を読み終わった時とか、ただいまを言った時とか、ゴミを集めている時とか、運転している時とか…。
別に機嫌が悪いわけでも、落胆しているわけでもないのは、分かっている。
どうもため息は、癖になるようだ。
その悪気のない癖が、無駄に不快指数を上げているとしたら?
ため息の代わりに
癖は指摘されないと、なかなか気づかない。
でももしため息の弊害に気づき、やめたいなぁ…と思うのであれば、深呼吸してみるのはどうだろう?
ため息の代わりに、大きく息を吸い、は~~~っと吐く。
息を吐く行為は同じだが、肩を落としては~~~っとやるのと、胸を開いては~~~っとやるのは、全くニュアンスが違う。
きっとやってる本人も気持ちがいいと思うけれど、どうだろうか?