金沢でフレンチといえば、まずシェ・ヌウの名が挙がるのではないでしょうか。
私が20代の頃から、すでにフレンチの名店として知られていました。
崖に貼りつくように建てられた店舗からは、犀川方面が見渡せます。
桜の季節は、広い窓一面がピンク色に染まるはず(その時期に行ったことはないけど…)。
本格派フレンチの店舗とカジュアルなサロンド・シェ・ヌウが隣接しています。
本日は本格フレンチ。3月に入ったスタッフの歓迎会です。
私の職場は、スタッフ全員が働くお母さん。
お子さんが小さい方もいるので、歓送迎会はたいていランチ会です。
玄関を入るとこんな異空間が広がっています。
ヨーロッパのサロンに迷い込んだかのよう。
午前中、地味に忙しかったので、もうお腹がペコペコです。
お昼のコースの1皿目。
人参のプリン仕立て野菜のジュレ添え。
野菜や魚介の燻製をジュレと混ぜ混ぜして、いただきます。
ムラサキイモのスープ。
サツマイモよりも甘みが強く感じます。
スープですが、デザートでも通るかもしれません。
焼き立てパン。私はクレセント型(細長いほう)が好き。
ヒラメとホタテのポワレ。
ソースが泡!
脇役のはずのアサリやズッキーニも、主役級の仕上がりでした。
揚げたコシアブラ(山菜)がアクセントです。
愛媛のブラッドオレンジのゼリー寄せ。皮で作ったマーマレードソースとアイスクリーム。
アイスクリーム、絶品です。
ドライにしたオレンジのスライスが、ものすごく薄い!
1ミリくらいしかなくて、どうやってスライスしたのか、謎は深まります。
どの料理も美しくて、美味しくて…。
満足すぎて、言葉にできません。(^^ゞ
”美味しい”に勝る幸せはなし…と実感しました。
そうそう、お隣のテーブルには、なんと遊墨書の森秀一先生が!
8人の大所帯の私たちに、1枚ずつ5月のはがきをプレゼントしてくださいました。
私のは兜。
先生が使うのは、筆ペン。水でぼかしながら描いています。
またお稽古に行きたいなぁ…。
ちょっとした小物がいちいちお洒落です。
雰囲気、ばっちりでしょ?
今日のコースは、どの品も美しくて、美味しくて、目も舌もお腹も大満足でした。
お隣のサロンド・シェ・ヌウでは、もっとカジュアルにシェ・ヌウの味を楽しめます。
店内の設えもとても凝っていて、隠れ家的なお店がお好きな方には、お勧めです。