失ったものの大きさに、今更のごとくおののいて・・・。
その喪失感に心が浸食されていく。
これでよかったんだと思う反面、後悔しているかのような想いが湧きあがる。
前を向いてズンズン歩いていきたいのに、つい後ろを振り返ってしまったりして。
そんな時、ある人がサラッと言った。
「Chikaさんは何ひとつ失っていないように、僕には見えます。」
聞いた当初は、この人、何も分かってないなぁ・・・と思った。
まあ、私の状況を知らないんだから、しょうがないか。
だけどこの言葉、時間とともにジワジワ効いてきた。
私は何ひとつ失っていない。
なんて力のある言葉だろうか。
深く染み入ってくる。
人生に起こることは全て必然。
どんな出会いも別れも、おそらくは生まれる前から決まっていたこと。
そして私・・・、私たちは、なにひとつ間違ってなんかいない。
内側の感触を、もっと信頼してもいいんだ。
直感は過たない。
そう、誰の直感も。
だからみんなそれでいいんだ。
・・・なんだか嬉しいかも、この感覚。