そんなに真面目にやっているわけではないけれど、時々、朝散歩に出かける。
朝散歩は日中の効率を著しく高めると、精神科医の樺沢紫苑先生が提唱している。
私が朝散歩に出るには、たくさんの条件をクリアしなければならない。
まず、早起きできた日。
朝のまどろみは値千金。
いつまでもいつまでもベッドでゴロゴロしていたい派の私には、けっこうハードルが高い。
そして天気がよいこと。
雨や雪や風の中、散歩に出るなんて無理。
午前シフトに入っていないことも重要だ。
出勤時間とにらめっこしながら、慌ただしい朝を過ごしたくない。
それから心身共に疲れ果てていないこと。
疲れているからこそ散歩でリフレッシュするべきなのかもしれないが、まず支度して、玄関を出ようという気力がわかないとね。
そういう諸々の条件をクリアして初めて、実現する朝散歩。(大げさ~)
だけどいったん出かけてしまえば、気持ちはいいし、リフレッシュするし、朝陽を浴びることでセロトニン(幸せホルモン)がいっぱい出るし、おまけに効率がアップして、仕事がはかどる。
特に5月は緑がきれい。
朝陽にキラキラ輝く新緑を見ていると、自然と深呼吸したくなるし、日常の些末なストレスがどうでもいいことのように思えてくる。
メタセコイアの並木道。
光が降ってくる。
カラスさえも、可愛く見えてくる。
なんだろう・・・、カルミア?
小さいけれど、なんて可憐な!
5月といえば、やっぱりヤマボウシだよね。
お~~い・・・なんて呼びかけてみたりして。
マリオのヨッシーみたいな雲。
歩きながら、昔の記憶がどんどんよみがえってくる。
子どもたちと四つ葉のクローバーを探したこと、公園で珍しいギンリョウソウを見つけて、草刈りのオジサンに切らないでとお願いに行ったこと、以前はリス小屋があって、ヒマワリの種を持っていったこと、アオダイショウに遭遇して立ちすくんだこと、ばったりカモシカと出会ったこと、未踏の雪原に足跡をつけるのが楽しかったこと。
そういえばこの町に、すでに25年暮らしているんだなぁ。
当たり前のように思っていたけれど、すごく自然豊かな住宅地だったんだなぁ。
植物や庭仕事が好きになったのも、この町に来てからだなぁ。
そんなことを思いながら歩いていたら、す~~っと車が止った。
窓から顔を出したのは、10年ぶりのママ友。
わあ、懐かしい。近所に住んでいるのに、ずっと会っていなかったね。
彼女も私も、いろいろ悩みながら、この町で子育てをした。
子どもたちは成長したが、ママ友はいわば同志だ。
出勤途中だったので多くは話せなかったけれど、「うちのバラ、もうすぐ咲くから、また見に来てね」と彼女は走り去った。
昔のことを思い出していたら、昔の同志に出会っちゃった。
いいことづくめじゃん、朝散歩。
↓朝散歩についてはこの本で。