泊れる海辺のレストランがお隣富山県にある。
氷見の海辺に建つイミグレ。
コンセプトは食と景観。
イミグレは、オーナー松木佳太さんが2018年に開業したカジュアル・オーベルジュだ。
松木さんは氷見出身。
大学からの8年間を大阪で過ごしたが、Uターンで地元に帰ってきた。
その理由は「消滅可能都市からの脱却」。
2040年に消滅する可能性がある都市、つまり人口減少により都市機能の維持が難しくなる都市に、氷見市の名が挙がった。
自分の故郷が消滅するなんて耐えられない!
そんな熱い気持ちに突き動かされて、地元に戻ってきた。
富山湾の向こうに3000メートル級の山々を臨む、美しい故郷のためになにかしたい…と。
そして氷見の海辺に建つ民宿をリフォームして、イミグレを立ち上げた。
イミグレの基本情報
場所: 〒935-0424 富山県氷見市小杉232-1
電話: 0766-92-2200
HP: 【公式】移り住みたくなる宿 イミグレ | 氷見の絶景と美食に出会える一軒宿イミグレ。あなたもきっと、氷見を好きになる。 (imigre.jp)
部屋: 全6室 全てオーシャンビュー
宿泊: 1泊2食 19800円~ (平日限定16500円~プラン有り)
ランチ・ディナーのみの利用も可。
イミグレの外観
高岡方面から海沿いの道を走ると、トンネルを抜けた先にぽつんと現れる。
デッキの向こうは海。
ビーチではないので海水浴には向かないが、散歩や魚釣りにはいいんじゃないだろうか。
イミグレの部屋
元は民宿だったので、海辺の豪華なリゾートホテルをイメージしないほうがいい。
私たちの部屋はスーペリアツイン。
シンプルで清潔だけれど、若干狭い。
バス・トイレはユニット式。
でも窓からの景色はすごくいい。
大きな一枚窓からの視界を遮る物はなく、晴れていれば富山湾の向こうに立山連峰が見える。
朝、ベッドの中から日の出を拝むこともできた。
少しずつ明るさを増す太陽を、ずっと眺めていたよ。
イミグレのディナー
イミグレのレストランは、全席オーシャンビューの劇場型。
残念ながら夜は真っ暗で、海は見えなかった。
季節によっては漁り火が楽しめるかもしれない。
代わりに、大きな流木のオブジェをライトアップ。
窓ガラスにお客さんの姿が映る。
自分たちを見ながら食事をするのも、また一興。
ではお食事を一挙ご紹介。
アミューズは氷見産豚のベーコン。
香ばしくて、絶妙の塩加減。
ピックが可愛い。
前菜は氷見のマグロとホタルイカ。
オリーブオイルとキャビアと一緒に。
添えられたほおずきが、甘くて美味しかった。
黒部市の名水ポークと雲丹。
はちみつとマスタードのソースで。
タマネギの下に隠れている雲丹、すごく濃厚で美味しかった。
スープは、赤ピーマン。
氷見産イサキ、お野菜とバターのソースで。
ピスタチオの粉末が散らしてある。
富山牛の赤ワインソース。
お野菜の設えが美しい。
種明かし。
デザート。いろいろいっぱいで嬉しいな。
ブリュレは抹茶味。
写真を撮らなかったけれど、辛口のカンパリソーダがすごく好みだった。
イミグレの朝ご飯
朝食は和食だった。
干物は赤魚?もしかしたらノドグロかも。
たっぷりたら汁、お魚の出汁が超美味。
朝からがっつりいきました。
昼間は海が見える。やっぱりこの景色がご馳走。
Chikakoの感想
イミグレの売りは、なんといっても景観とご飯。
心静かに海を眺めたり、海風を感じたり、散歩したり、ゆっくりした時間を過ごせる。
春からはグランピング施設もオープンする。
地元の食材をふんだんに使ったお食事も、とても美味しかった。
なにより地元を元気にしたいという若者の心意気を応援したいと、自然に思わせてくれる宿。
近所には、温泉や回転寿司を備えた道の駅「氷見番屋街」もある。
金沢から気軽にちょこっと訪れる隠れ家として、申し分ないと思う。
道の駅雨晴は、イミグレから15キロほど。
(トップ画像は公式HPからお借りしました。)