世界一眺めがいいとして有名なスタバは、お隣富山県にある。
その向かいには、ガラス張りの富山県立美術館。
大人も子どももアートを楽しめる美術館は、いつもにぎわっている。
予定外だったが、富山でぽっかり時間が空いたので、西洋絵画400年の旅を見てきた。
その日はちょうど富山マラソンと重なり、運河の周りはランナーがいっぱい。
美術館前の道路もコースに当たり、迂回に次ぐ迂回でなかなか辿り着けなかったが、知らない街をグルグル走るのも迷路みたいで、それもまた楽しからずや。
富山県立美術館・西洋絵画400年の旅
八王子の東京富士美術館の収蔵品から83点が展示されている。
ヴァン・ダイク、モネ、ルノアール、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、シャガールなど、16世紀後半から20世紀までの歴史を、絵画を通してたどる企画展だ。
それにしても昨年のポーラ美術館コレクション展といい、富山県立美術館は名画を身近に感じさせてくれる。
美術の教科書に載っているような絵画が、50センチの至近距離から鑑賞できるのだ。(おまけに人もまばら)
しかも額縁にはガラスさえ嵌っていない!
今回の目玉はポスターにもなっているモネの睡蓮。
モネは睡蓮の絵を何枚も残している。(よほど好きだったのね。)
昨年のポーラ美術館コレクション展の睡蓮はこちら。↓
同じ画家の同じテーマの作品だけれど、印象がずいぶん違う。
モディリアーニのポール・アレクサンドル博士。↑
モデルのアレクサンドル博士は美術愛好家で、モディリアーニの芸術活動を作品購入など多方面から支えた人物。
感謝の意を表してか、モディリアーニは博士の肖像画を三枚も残している。
ゴルディジャーニのシルクのソファ。↑
愛らしい少女がモデルなのに、タイトルがソファとは。
ゴルディジャーニが主眼を置いたのは、人物ではなくソファ、クッション、絨毯、壁紙、衣装など布の質感を描き分けることだったのかもしれない。
以上3点が、写真OKだった作品。
私がこれいいなぁ~~~と長い時間眺めていたのは、ジョセフ・ロデファー・デキャンプのバラ。↓
(東京富士美術館HPより)
絵がどうのこうのじゃなくて、バラだからじゃ…と言われそうだけれど、私みたいなド素人にとって、絵は好きかそうでもないかの二択しかない。
光が当たった白とピンク、そして少し陰になった黄色のバラの対比が、うっとりするほど素敵じゃない?
今回初めて音声ガイドを借りてみた。
その道のプロが選んだ作品をピックアップして解説してくれる。
いつもはただ眺めて終わるけれど、いくばくかでも絵の描かれた背景や画家についての知識を得ると、多少視点が深まる感じがする(ような気がするような気がするような気が…😅)。
いや、なかなかよかったので、次回からも音声ガイド付きにしようと思う。
富山県立美術館・スワロウカフェ
レストランは2か所、1階のスワロウカフェと3階のビビビとジュルリ。
ビビビとジュルリはイートをアートするレストランで、お食事がメイン。
お腹は空いていなかったので、1階のスワロウカフェでお茶することにした。
スワロウ(swallow)には三つの意味がある。
帰巣本能が高く絆が強いツバメはswallow。
古期英語で”飲む”とか”食べる”とかを表すswallow。
ゆったり座ろうねをもじったスワロー。
富山で人気のベーグル専門店が経営していて、ベーグルサンドやサラダやスープが美味しい。
Swallow特製栄養たっぷり飲むサラダ・グリーンスムージー。
材料は小松菜、バナナ、レモン、キーウイ、豆乳で砂糖不使用。
え”? 小松菜、生で?…と思ったけれど、まろやかですごく美味しかった。
でも私はこっち。季節のシャーベット・イチゴ。
自家製かしら、イチゴの風味がよく出ていて、絶品だった。
リンゴもあったので、ぜひリピートしたい。
swallowカフェの前をつば九郎が走っていく。😆
木々の向こうには運河、遠くには雄大な立山連峰、優しい陽ざしに穏やかな風、なんて贅沢な日曜日!
→ポーラ美術館コレクション展のレポート(ビビビとジュルリの画像あり)