母からもらったメダカの成魚の一匹が、やけに太っているなと思ったが、翌日、なぜかスマートになっていた。
まさかね…と思いながら、ボウルに浮かべていたホテイソウの根を触ってみると…。
なんだかツブツブしたモノがくっついている。
それは本当に小さくて、指先に全神経を集中させないと分からないほどだけれど、確かにある。
た、たまご?
えええええ?これって、これって、孵化するの?
メダカって、どうやって受精するんだっけ?
受精卵で産むの?それともシャケみたいに、産んだ後に受精するの?
よく分からないけれど、卵であるなら、それはもう生命。
死なせるわけにはいかない。
取り切れるだけ取って、別のビンに入れてみた。
えっ……と、エサはいらないし、温度はどうなんだろ…。
死んだ卵は白くなるそうだけど、どの程度を白とみなすの?
分からない尽くしだが、まあ孵るのには10日ほどかかるみたいなので、ゆっくり準備すればいいか。
…とのんびり構えていたのに、さっきビンをのぞいてみたら、小さな小さな体長5ミリに満たない赤ちゃんが3匹、水面近くに浮いていた!
えええええ?まだ3日しか経ってないよ。
つまりこの卵は、我が家で生まれたのではなく、ホテイソウに元々くっついてたの?
それとも夏だから、早く孵化したとか?
なんて驚いている間に、赤ちゃんは5匹に増えた。あ…、さらに1匹。
や~~~ん、稚魚の飼育法、急いで勉強しなくちゃ。
ただのメダカの飼い主から、いきなりブリーダーに昇格してしまった…!
ちなみにホテイソウには、こんなきれいな花が咲くらしい。