身体は食べた物でできている。
耳タコになるくらい、よく聞くセリフ。
確かにその通り。
身体を構成する細胞の原料は、私たちが日々口にする食べ物だ。
砂糖ばっかり食べてると、砂糖漬けの細胞。
アルコールばっかり飲んでると、アルコール漬けの細胞。
・・・という単純な話ではないけれど、どういう物を食べるかは、とても大切なこと。
船戸クリニックのフナクリ食堂では、”おくすりなごはん”を提供している。
完全オーダーメイドのパーソナル薬膳ディナーから、手軽に楽しめるビーガンランチまで、活きる力がよみがえるご飯を味わえる。
リトリートの間、ランチ2食と夕ご飯3食をいただいた。
そのうち1回は、メンバー1人の漢方診察に基づいたパーソナル薬膳ディナー。
一挙、ご紹介!
フナクリ食堂ビーガンランチ(4月4日)
(惜しい、ピントが甘い!)
ラタトゥイユとスクランブルエッグ、焼きかぼちゃとソテーしたマイタケのサンドイッチ、ニンジンの葉っぱ付き、乳酸キャベツ。
この上なく優しい味わいのラタトゥイユに、野菜だけなのにしっかりボリュームがあるサンドイッチだった。
乳酸キャベツは、仕込んでから1ヶ月半、冷蔵庫で寝かせてある。
ミカン(夏みかん?)のパフェ。
豆乳ヨーグルトとドライミカンは、もちろん自家製。
フナクリ食堂ビーガンランチ(4月5日)
ランチとカレーを選べるので、お豆のカレーにしてみた。
お豆、何種類入っているのかなぁ・・・。すごく満足感がある。
辛いのが苦手な私も大丈夫だったけれど、しっかり辛い。
みんなのおくすりなごはん(4月2日)
トマトとチーズ、サトイモの味噌付け焼き、つくしの卵とじの前菜。
チーズはブラータチーズ。
つくしなんて食べたのは、子どもの時以来かも。
ピンクの桜は、硬めに茹でたマカロニ。可愛い。
それにしても、写真が下手。
ここでミルクティ?
・・・じゃないよ、これは納豆とネギの白味噌汁。
3人分で小パック1個分の納豆を使っている。
挽き割りではなく、わざわざ豆のままの納豆を細かく刻んだとのこと。
全然、糸をひかない。とても温まる。
鰤の煮付け。
優しい甘辛さで、身もしっとりしていて、大変美味しい。
味付けご飯。
もうなんというか、お母ちゃんの味。
普段はお茶碗半分しか食べないご飯も、ペロリと完食。
さつまいもゼリーとさくらのゼリー。
全ての味付けが優しい。
シェフは水谷秀子さん。
シェフからのメッセージは、1日ひとつ、なにか楽しいことや良いことを、365日できたら、いいんじゃないかなぁ。
薬膳パーソナルディナー(4月3日)
前日に博子先生の漢方診察と血液検査を受けたメンバーのデータから、彼女に必要な成分を盛り込んだ薬膳のメニュー。
博子先生は使う漢方については細かく指示を出すが、メニューについては、丸鶏を使ってね~~、スープにしてね~~と大雑把に伝えるだけ。
あとはシェフが、食材や調理法などを決めて、メニューを組み立てる。
本日の食養茶は、補中益気湯。
なんかしらんが、苦い・・・。でも飲める。(o^^o)
目にも鮮やかな前菜。
全て裏の畑で取れたお野菜。真ん中は、焼きイチゴとナッツ。
イチゴは生でも美味しいが、火をくわえることで甘みが増す。
綺麗な色のビーツのソースをかけて。
主菜は薬膳スープだ。
大きな鍋が運ばれてきて、目の前で蓋を開けたら、ほわっと湯気が上がる。
本当に丸ごとの鶏が入ってる!
お玉と箸でほぐれるほど、柔らかい。
博子先生が、自ら取り分けてくださった。
お若い頃、飲食のバイトもしていたとかで、盛り付け方やお皿を出す所作が丁寧できれい。
なんでも経験してみるもんだね~~~。
さて、この薬膳スープ、見た目だけでも分かるかもしれないが、ものすごく温まる。
身体がポッポポッポしてきて、汗が出てくるほど。
鶏のお出しがたっぷりでているので、調味料は塩のみ。
胃腸が弱くて普段は小食のメンバーも、おかわりしていた。
2杯目は、ローカット玄米と白菜のお漬物を入れて食べてもOK。
黒酢をかけても美味しい。
優しい・・・としか形容できない味で、いくらでも食べられそうだが、食べ過ぎは逆効果だと止められちゃった。
デザートは、竜眼肉、連子、小豆の寒天。
スープで身体ほかほか、お腹パンパンだというのに、デザートは別腹なのは、薬膳でも同じ。
この日のシェフは前田いくこさん。
みんなのおくすりなごはん(4月4日)
最後の夜ご飯。
この日のシェフ、にしむらゆうこさんは、イタリアンが得意で、芸術的な料理を出す・・・と聞いていた。
なんて楽しみなこと。
ビーツのスムージーと健康ブタの角煮。
お野菜はもちろん裏の畑から。
スムージーが身体に沁みていく感覚が心地よかった。
角煮はしっかり目の味付け。
いちごとクレソンのピッツァ。
わ~~~、なにこれ、可愛い!・・・と、女子たちが騒ぐ。
クレソンも畑の横の水辺で採れたもの。
わしゃわしゃ生えていて、採っても採っても減らない・・・と博子先生がこぼしていた。
クレソンはピリッと辛くて、甘いイチゴと相性がいい。
いとより鯛の蒸し煮。
鯛が口の中で、ほろほろと溶けていった。
たけのこご飯。
味がついているのに、ご飯がこんなに白いのは、どうしてだろう。
今から旬だね。頬がゆるむ。お腹もゆるむ。心も満たされる。
デザートは、ヴィーガンのティラミス。
動物性食材を一切使っていないということだよね?
バターもクリームもなしで、こんなに濃厚なティラミスができるなんて。
満足・・・なんて言葉では、表現しきれない満たされた感じ。
シェフからの一言メッセージは、豆の花は摘んでも摘んでも尽きることがなく、雨上がり畑の植物たちに、自ら成長したいという勢いを感じる・・・とのこと。
5食のお食事レポート、長かったのに読んでくださって、ありがとう。
フナクリ食堂は、受診や宿泊をしなくても、誰でも利用できるよ。
ただしパーソナル薬膳ディナーは、博子先生の診察と血液検査が必須。
おくすりごはんのディナーも予約が必要だと思う。
ランチは気軽に食べられるけれど、ラストオーダーは14時半。
あまりギリギリに行くと、売り切れちゃうのでご注意を。
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